5月9日 日曜日 晴れ
 中浦和にある別所沼公園というところに行って来た。
 足こぎボートに乗った。
 30分800円。
 バカな乗り物だった。
 何のつもりだろう。

 いや、非はボート屋にはない。
 足こぎボートがバカな乗り物だなんてことは乗る前からわかっていたはずだ。
 要するに乗ったオレがバカだったってことだ。
 観光地(でもないけど)は人を低脳にする。
 大の男があれをこいでいる景色は……
 生き恥だな。
 でっかいおまるみたいな形(←白鳥とかの)でなかったことだけが救いだが、だからって弁解の余地はない。
 バカだった。

  ●誤爆続報
 中国大使館誤爆事件では、死者が4人出ている。
 大使館員以外に新華社通信の記者も死んでいる。
 単なるパスミスでは片付けられない。
 オウンゴール?
 うーん。
 サッカーのメタファーでは語りきれない。
 おそらく貴賓席にペットボトルを蹴り込んだぐらいの暴挙に相当するのではないか。
 いや、ペットボトルではまだまだ甘い。発煙筒か、でなければ犬のクソか?
「線審を蹴り込んでやろうと思ったことはあるな」
 おお、ストイチコフ先生。しかし、いくらなんでもそりゃ無理でしょう。
「不可能だと? いいかよく覚えておけ。ストイチコフ様のルールブックに不可能という文字はない」
 しかし……生身の人間をキックで飛ばせますか?
「できるさ。ストイチコフの左足はあらゆる物をあらゆる場所に自在に蹴り込むことができる。アウトにかけてな」
 でも……相手は線審ですよ。
「オフサイドもわかってないような男を線審と言えるか?」
 ……で、どこに蹴り込むんですか?
「決まってるじゃないか。地獄だよ。そこで野郎は最後の審判にあうわけさ」
 っことは誤爆のNATO軍も地獄行きですか?
「正爆だろうと誤爆だろうと連中は全員地獄行きだよ」
 ……は?
「考えてもみろよ。爆撃ってのは人殺しだぜ。だとしたら誤爆もへったくれもないじゃないか。人殺しに正しい人殺しと誤った人殺しがあるのか? バックチャージに正しいバックチャージと誤ったバックチャージがあるのか?」


5月10日 月曜日 曇り
 中国では誤爆に対する抗議デモが全国に波及しているようだ。

 故意説も出てきている。

 なるほど。
 が、故意だとすると、狙いは何だろう?
 想像もつかない。
 戦線のさらなる拡大を狙った軍需産業筋の陰謀?
 またしてもユダヤ陰謀説?
 あるいはノストラダムスの大流言への便乗か?

 故意は思案の外。
 想像もつかない。
 
 いや。こういうことは案外単純に考えるべきなのかもしれない。
 つまり列強の中国分割以来、脈々と底流に沈殿していた中国に対する百年の故意が表面化したわけだ。 
 米英はまだあきらめたわけではないのだ。
 故意は盲目。
 中国再分割の野望。
 あり得ない話ではない。
 権力意志は、なにより精緻に計画された愚行を好むものだからだ。
 冷徹なる狂気。
 戦略的破滅。
 モニカ嬢によればクリントンはフェラチオの最中にも冷静だったらしいし。

 冗談で済む話ではない。
 クリントンの意識の上で、「大統領であること」と「実習生にチンポをくわえさせること」が同義であるとするなら、彼の最終的な目標は「世界中をひれ伏させること」であるはずだ。
 チンケな野郎の度デカい野望。
「どーだぁ、オレのミサイルを食らってみろ」
 か?
 空爆の映像を見て射精してたりして……
「ほら、ヒラリー、見てごらん、セルビアの犬畜生どもがオレのミサイルでぐちゃぐちゃだよ」
「ああ、素敵よビル」
 いやな男だなあ。


5月11日 火曜日 晴れ
NHKの朝ニュースによれば、ストイチコフの仲介で、ブルガリアのサッカー代表チームが柏で合宿トレーニングをすることになったようだ。
 機嫌良くブルガリアサッカー協会の役員を接待する(鉄板焼きのステーキを焼いていた)ストイチコフの映像が紹介されていた。
 うーむ。


5月12日 水曜日 晴れ
 午後から巣鴨。
 交通安全旬間だかで、町中ポリスだらけ。
 どこにあんなに隠れていたんだろう。

 帰りにクルマで川口まで行ったついでに噂のオウムの工場を探した。
 新聞の情報では「青木一丁目」ということだったので、そのあたりを走り回った。
 なるほど、廃業した工場やら倉庫が多い。
 いいところに目をつけたものだ。
 結局、見つからなかったが雰囲気はつかめた。
 オウムの人間は相変わらず優秀なようだ。

●オリンピック代表壮行試合 日本VSオーストラリア。
1-0で負け。
冴えない試合だった。
解説の柱谷哲二はなかなか明快。
日本のディフェンダーがキツいタックルを決めると必ず
「いいですねえー」
 と言う。
 手を使ったプレーも好きみたいだ。
 オーストラリアは、テクニックもないしアイディアもない、デカさとキツさだけのならず者みたいなチームだった。
 とはいえ、ああいうデカいチームに守備的に来られるとどうしようもない。
 永遠の課題だな。


5月13日 木曜日 晴れ
 ソニーが四足歩行の犬型ロボットを発売するらしい。
 限定5000台で価格は25万円。
 13個の内蔵モーターで自走し、学習により個性を獲得するんだそうだ。
 うーむ。
 きっと、10年後に「はじめて家庭用ロボットを作ったのはソニーでした」と言うための材料をいまから確保しておくつもりなんだろう。
 ソニーという会社は、何であれ「はじめて」のプロジェクトが好きだ。
 その反動なのか「後追い」は嫌いなようで、一番乗りを逃したパソコンの分野では出遅れる結果となったりしている。
 家庭用ロボットが今後どんなふうに展開するのかはわからない。  が、ともかく、ソニーが「愛玩用」という分野から出発したことはひとつの見識だと思う。
 だって、オタクと呼ばれる人々にとって、マシンはいかに実用的なものであっても、結局は愛玩の対象なわけだから。
 というよりも、テクノロジーに愛情を抱いている人間にとっては、愛玩ということだけが真に本質的な用途なわけですね。

 いっそヘタなプログラムなんか載せるより「DNA転写ロボット」ってのはどうだろう?
 いや、そんなことをするぐらいだったら、普通に人間の赤ん坊を生む方がコストが安いかもしれない。
 でも、それじゃ売り物にならない。

 うーむ。
 バイオテクノロジーで人間の細胞を組織培養して子宮ロボットを作るという手もある。
 で、赤ん坊を工場生産する。
 いいぞ。
 いっそ、まっさらなところからクローンベビーを作ってもいい。
 女性も妊娠出産のリスクから回避されるし、労働力も安価に確保できる。
 素敵じゃないか。

 ん?
 どこかで見たような話だ。
「家畜人ヤプー」か。


5月14日 金曜日 晴れ
 今朝の日刊スポーツの1面見出しは
松坂エスパーだった?
 であった。
 記事を読んでみると、西武ライオンズのスーパールーキー、松坂が金縛りにあったという話だ。
 なんでも松坂は睡眠をたっぷりとるタイプらしくて、眠りが浅いのだという。
 記者との雑談の中で「僕は霊感が強いんですよ。幽霊見たこともあるし」という話も出たんだそうだ。
 なるほど。  で、その18歳の少年との雑談の結果が
松坂エスパー
 の一面ゲタ活字見出しになるってわけだ。
 ご丁寧につのだじろうのコメント(「もしかしたら過去の大投手の守護霊がついているかもしれない」とかなんとか)までとってある。
 
 ばか。

 日刊スポーツはサッカーを比較的真面目に追っかけているし、インターネットのHPもスポーツ新聞の中では一番充実しているので好感を持っていたのだが、結局スポーツ新聞はスポーツ新聞。売れる見出しなら何でもいいってことなんだな。
 今後も松坂が何か言えば何でも見出しに持ってくるだろう。
松坂スーツ新調
松坂寝違い
松坂ピーマン残す
松坂尻におでき

 松坂クンもじきにスポーツ新聞の記者をうるさがるようになるだろう。
 と、記者諸君は言うわけだ。
「天狗になってる」

 天狗、か。
 いやな言葉だ。
 ダニ記者の目から見ると、普通のプライドを持った人間はみんな天狗に見えるんだな。
 


 午後から「マックライフ」のインタビューと撮影。
 林真須美被告、砒素混入疑惑を全面否定。
 二例目の脳死移植。
 治療と言うより修理の感覚に近い。
 いや、パーツ交換か。
「お客さん。膵臓がだいぶイカれてますよ」
「なんとか治せないかなあ?」
「今だったら新しいの入れた方が安いッスよ。キャンペーン期間中でユーゴものが大量にはいってますから」
「じゃあ、ついでに肝臓も換えてくんない?技術料はおんなじだろ?」
「ええ、でもレバーはいま豚のしかなくって」
「ユーゴものはどうなんだよ」
「なんでもフランスのアル中患者組織が買い占めに走ったらしくて……」


5月15日 土曜日 曇りのち雨
●浦和VSアントラーズ
 1-0で勝利。
 実に35日ぶりの勝ち星だ。
 決勝点は小野クンのフリーキック。
 右足を故障しているとは思えないトレビアンな弾道だった。

 国立競技場は満員。
 ものすごい歓声で、フジの実況アナの声がろくにききとれなかった。