10月25日 日曜日 晴れ
●U19日本代表の対カタール戦は4-0で快勝。
 小野、稲本、本山はプレイのレベルが高い。
 というよりも、相手のレベルが低いってことか?
 テレビの解説では特に前半の日本チームにロングボールが多いことを批判していたが、あの暑さだし、仕方がないんではなかろうか。
 むしろロングボールの精度が高いことをほめてやっても良い(ポストがダメだったけど)んではないか?
 このチームは、ワールドカップの時の日本代表チームより長いパスの精度が高い。
 チームのメンバーのほとんどがサイドチェンジのパスを蹴れるというのは立派なことだと思う。
 それにしても、カタールのDFが幡戸を首投げにしたプレイにカードが出なかったのはどういうわけだ?
 中国戦のオフサイドといい、大会を通じて審判のレベルは相当に低い。

 腐れ芝。
 アホ審判。
 鉄砲玉ディフェンダー。
 殺人猛暑。
 キ○ガイフーリガン。
 細菌水。
 ゲロ肉。
 萎び野菜。
 南京虫ベッド。

 といったようなおよそ非サッカー的な困難が、いわゆる「アウェイの試練」なのであるとすると、豊かな国の若者たちであるわが国のサッカー選手が今後、乗り越えていけるのかどうか心配だ。
 
 ズルくて、図太くて、図々しくて、図体のデカい、ズズズズな男になることが国際化であるのだとすると、サッカーの世界というのは……

●野村克也氏の阪神タイガース監督就任が決定。
野球マスコミにとっては喜ばしいことであるに違いない。
なにより、野村流の理詰めの惨敗は、見出しを打ちやすい。
不治の負け犬根性には月見草が良く似合う。
確かに、現在、球界を見回してみて、敗戦コメントのボキャブラリーにおいて、この人の右に出る人材はいないだろう。
雄弁なる敗北。
カラオケの十八番が「再会」だというのも良い。
大スポの見出しが目に見えるようだ。
「野村、最下位を熱唱」

10月26日 月曜日 晴れ
●日本シリーズは横浜が優勝
 日本シリーズ第6戦は2-1で横浜が勝った。
 試合は観なかった。
 BSでサッカーU19の日韓戦を観ていたからだ。
 日本シリーズについて、特に感想はない。
 すっかり野球から心が離れてしまったようだ。
 それでも、横浜が勝ったのは良いことだと思う。
 ヨミウリの筋書き通りにジャイアンツが優勝していたりしたら、これからまた半年、優勝騒ぎが続くことになる。
 来季も横浜が勝つと良いと思う。
 で、パリーグはロッテあたりに出て来てもらって、地味な湾岸シリーズをやってもらう。
 こういうことが5年も続けばプロ野球も正常化するだろう。

 とはいえ、横浜の優勝という地味な事態でさえ、メディアは放ってはおかなかった。
 日本シリーズの解説に佐藤藍子を呼んだり、優勝後の祝勝放送に大量の芸能人の祝賀コメントを流したり……と、バラエティー乗りの演出を彼らはたくらんだ。
「佐々木さん、オフにはまた一緒に一杯やりましょうね」
 てな調子で芸能人のお友達が選手に個人的なメッセージを送るテのVTRを一体何本見せられたことか。

 いつの頃からか、プロ野球のスターは、「有名人」というくくりの人々になってしまっている。
 引退した選手が芸能人になるのは仕方ないとして、現役の選手までが、有名人お友達グループの一員として、テレビ局の御用達タレントになっている。
 さらに棋士、競馬の騎手、版画家、小説家といった、かつては論壇だの文壇だの画壇だのにいた人々も、みんな「有名人サロン」(いっそ「名球界」になぞらえて「名壇」と呼ぶか?それともテレビに敬意を表して「電壇」か?)というよりグローバルなカテゴリーに丸め込まれている。
 野球選手が野球で活躍することも、小説家が賞を取ることも、実は、「有名になる」という、より高い目標のための手段であるようにさえ見える。
 実際、オリンピックに出るアマチュアスポーツの選手なんて、そのまま「タレント予備軍」の扱いになっている。
 ってことは、アレか?
 スポーツで何らかの実績を残すってことは、そこいらへんのねえちゃんが裸の写真集を出すのと同じで、売名行為なのか?

●U19日韓戦

 日韓戦は、例によって例の如く縦一本のロングパスを決められて2-1の負け。
 負けた身で言うのもなんだが、韓国のサッカーはどうも好きになれない。
 フィジカルに優れたDFとスピードのあるFW……と言えばそう言えないこともないが、ありゃサッカーというよりも陸上競技に近い。
 あるいはアメフトのタッチダウンパスか?
 いずれにしろ、中盤の貧困さ、戦術の単調さは、観ていて面白くない。
 が、その芸のないサッカーに毎度同じパターンでやられる日本もどうかしているといえばどうかしているのかもしれない。
 
 当たり負けしない、抜かれない、弁慶のようなセンターバックがほしい。
 たとえば、ラグビー界とかから誰か引き抜いてこれないのだろうか?
 大相撲でも良い。
 「玄界灘」とかいったニックネームが付くような……
 手島あたりは、ぜひ相撲部屋に送り込んで、四股と鉄砲を……
 
 そういえば、昔、どっかの野球チームがキャンプで若手を相撲部屋に入門させてたけど、レッズのヤマダとか城定とかもどうだろうか。
 
 もうひとつ思い出した。
 昔、Tが高校生の時、自衛隊のサッカーチームと練習試合をした時の話だ。
「まいったよ。サッカーはデタラメなんだけど、とにかくフィジカルが猛烈強くて歯が立たないんだから」
「シュートなんか、止める気になれないんだもんな。骨折れそうで」

 ユース世代の強化は、手っ取り早く自衛隊がいいかもしれない。
 韓国に徴兵があるというのなら、こっちも軍隊で行くしかない。
 それに、もしサッカーがむちゃくちゃに強くなったら、国防的にも無意味ではないと思う。
「うーん、日本人はフィジカル強いからなあ」
 と、周辺国の青少年がそういう感想を抱いてくれたら、うかつに侵略なんかしかけてこないと思う。
 結局、外交も国防も、煎じ詰めれば庶民レベルの国民が抱いているイメージの所産に過ぎないのであるとすれば、サッカーの強弱は、政治的にも大いに有意義だ。

 よし。
 サッカー徴兵制で行こう。
 リフティング300回以下の二等兵は営倉行き。
 野球帽かぶってるような非国民は、憲兵が引っ張る。
 うん。

10月27日 火曜日 曇り時々雨
 寒くなってきた。
 イギー氏のために暖房を入れた。
 最近、寒さのせいかおとなしくなってくれているのは良いのだが、おとなしいならおとなしいでそれも心配だ。

 愛情とは、心配のことなのだろうか?
 「馬鹿な子ほど親は可愛い」ということわざが暗示しているのは、このことなのだろうか?

 とすると、しっかりした人は愛されないのか?
 愛情と尊敬は両立しないのか?

 ふん。
 馬鹿な議論だ。
 愛情なんてものは、どうにでも定義できる。
 支配欲求と言えば言えるし、逆に依頼心と言ったって良い。
 赤をバラの色と言っても良いし、血の色と定義しても間違いでないのと同じことだ。
「では、赤の本質はいったい何なんですか?」
 形容詞です。
「じゃあ、愛も形容詞だとあなたは……」
 うーん、むしろ間投詞かな(笑)。

10月28日 水曜日 晴れ
 トルシエ日本代表の対エジプト戦は1-0で勝利。
 アフロ・ジャパニーズの久保クンは面白い。
 たぶん、手足が長いからなんだろうと思うが、同じ動きをしていてもどことなくナイジェリアっぽく見える。
 それでも、後半終了間際に久保がゴール前で城にパスを出した時にはがっかりした。
「ここは奥に出すとこだろうが」
「ったく、こういうところもアフリカンなんだよな」
 と突っ込んでいると、傍らにいた妹(実家で観ていたのでした)に
「あれー、今のは差別発言じゃないの?」
 と指摘された。
 思わず
「いや、オレは民族性や民度に言及したわけじゃなくて、サッカースタイルを問題にしたに過ぎない」
 と弁解した。
「そう?なんか土人呼ばわりに聞こえたけど」
 ううむ。
 むしろ、アフリカを未開地と思っているからそう聞こえるんではないのか?
 
10月29日 木曜日 曇り
●横浜フリューゲルス消滅!
 …………
 ついに来るべきものが来たようだ。
 佐藤工業がヤバいことは知っていたが、まさかいきなりこんなことになろうとは……
 結局、土建屋バブルリーグであったJリーグの限界が露呈したってことなのだろう。
 とはいえ、
「地域密着」
「市民球団」
 なんてことが、いきなり実現するわけもない。
 だって「地域」と言ったところで、その実質上の政治経済的リーダーは土建屋なわけだし、地域間のワールドカップの誘致合戦にしたって、実態はスタジアム建設に伴う利益誘導を背景とした土建屋の綱引きなんだからさ。
 
 土建屋と言えば、フジタが母体になってるベルマーレは大丈夫なんだろうか?
 確か、フジタは既にゾンビ化してるはずだぞ。
 それにしても、マリノスに身売りするほかに選択肢がなかったのだろうか?
 横浜には頼りになる企業がないのか?
 たとえばベイスターズの優勝で浮かれている中華街のオヤジさん連中や本町商店街の連中に声をかけてみてもよいではないか。
 満珍樓あたりにアタマを下げて「横浜ピータンズ」で再出発したって良いのだし、あるいは崎陽軒に出資を願い出て「シューマイズ」というテだってある。
 いっそ、伊勢崎町のねえちゃんたちだって良い。
 「伊勢崎町ソープボーイズ、圧倒的な女性サポーターの資本力!」
 なんて、良いじゃないか。
 
 というよりも、そもそも、マリノスみたいなチームに重複だらけの身売りをするより、互いに苦しい身の上であるベルマーレあたりと合体した方が双方にとってメリットがあったのではないのか?
「湘南ゼネコンズ」
「相模ツルハシーズ」
 あるいはコマツあたりを引き入れて「横浜パワーショベルズ」でも良い。
 鉄壁のブルドーザーディフェンス。展開力が売りのユンボボランチ。そして仕上げは泥臭いゴール前のプレイが魅力の土方フォワードだ。
 もちろん、ユニフォームはニッカーボッカー。
「決まったぁぁぁ、ショベルズ三浦の地下足袋シュートォォォ!」
 ……
 いいと思うけどなあ。

 うーん。
 不謹慎でしたね。
 ジェフやベルマーレ、アビスパのファンにしてみれば他人事でもないわけですし。

 ヴェルディも危ない。
 またぞろナベツネが「企業名を出させろ。でなきゃJリーグ撤退だあ」てなことを言い出すかもしれない。

 まあ、そうなったらそうなったで良い。
 地域密着貧乏経営リーグのJリーグと実業団宣伝媒体リーグのY(Yenの略ね)リーグが並立すれば良いのだ。
 で、年に1回、天皇杯でぶつかる。
 各リーグのチャンピオンは、チャンピオンズカップを争う。
 面白そうだ。

 秋田オバコーズVSトヨタカロゴンズ
 イゴッソー高知VS銀座じゅあいおくちゅーるマキビューティーズ
 ナットダベー水戸VSエイベックスミリオネアーズウィズティーケー

 うう。
 で、決勝は浦和レッズと読売日テレ営業中ナベツネーズ
 結果は、24対ゼロでレッズの勝ち。
 報知の見出しは
「ナ軍惜敗!無念の長嶋、疑惑の22点目をめぐって審判を提訴へ」
 ってとこかな。

10月30日 金曜日 晴れ
 ●新チーム名は横浜F・マリノス
 うわあぁぁぁみっともねえぇー
 何なんだろう、このは?
 それよりその後の ・ (ナカグロ)は何のつもりだ?
 発音時に約0.2秒絶句してほしいってのか?
「よこはまえふ……まりのす」
 か?
 なーんか久々に背筋が寒くなるどん百フレーズですよ、これ。
 首脳陣は脳味噌に穴開いてるのかなあ。
 えっ、ANA?
 あっそう。
 アナだらけなのね、どこまでも。
 全日空って、「朝から晩まで空っぽ」ってことだったの?
 それとも「空」は「空しい」なわけ?
 教えてくれよ。
 フリューゲルスのサポーターは、Fの一文字が残ったことに感謝するであろうとか、そういうふうに考えたわけですか?
 ナカグロで余韻持たせたんですか?
 それとも、このナカグロ、Fって発音した後の一瞬の躊躇とか自問自答とか追憶とかそういうものを表現してみたんですか?前衛的手法で。

 たとえばの話、オレが女房に捨てられたとしてですね、女房が仮に山田とかいうヤツと再婚しますね。
 で、
「でも、あなたの名前は残したから」
 とか言われて、
 娘の名前が
 山田オー・花子
 なんかになってたら、オレ、ちょっと傷つくと思うな。
 でもって息子が
 山田ティー・太郎
 ぐらいになりますね。きっと。
 とすると、
「ティーは前の父のティーです」
 って、転向した先の2年1組で自己紹介しなきゃなんない息子だって、けっこう鬱屈たまると思うんですけど、どうなんでしょうそのへんのところは。
 えっ?
 継続性?
 ばかじゃないの?
 ほかならぬ自分の名前をアルファベットの一文字に縮め込まれた者の気持ちはどうなると思うわけ?
「おいこら224番」
 って、囚人を番号で呼ぶのとどこが違うって言うんですか?
 コムロがシャレと自己韜晦をこめて「TK」って言ってたりするのとはわけが違うんだよ。
 フリューゲルスをFに省略するってことは、
 住友銀行の行員が平和相互銀行出身の窓際組を「ヘイちゃん」って呼ぶのに似てますよ、むしろ(←いや、実際にそう呼んでるのかどうかは知らないんだけどね。何らかの差別名称はあるだと思いますよ。「平太郎」とか「ピンフ」とかね)。
 横浜F・マリノスって、そういう名前だよ。
 藤子F不二雄よりずっとみっともないし、太陽神戸三井銀行だの日鉱共石だのみたいな暫定合併名乗りより無慈悲な感じが漂ってますよ。

 ま、仕方ないか。
 名前がどうなったところで事態が変わるわけじゃなし、土建屋のおやじが不景気でベンツ手放す感覚でリストラしただけの話なんだしさ。

 それより問題はナベツネですね。
 いや、一番ひどいのは、わざわざナベツネみたいなウジ虫のコメントを取りに行って大見出しで煽ってるスポーツ新聞かもしれない。
 あいつら、サッカーになんかまるで愛情ないんだな。
「他球団に波及か?」
「J解体の危機も」
 とか
 マイナス方向の情報ばっかり流して、それで目先の部数が上がればオッケーなんだね。
 わかったよ、ぼくは。
 きみたちはやっぱり虫けらだったんだね。

 ところでおい、いま、ふらっと「朝ナマ」つけてみたら、宮崎緑の顔がすごいことになってるぞ。
 うううん。
 品性って、美容の大敵なんだな。
 
10月31日 土曜日 晴れ
 昼過ぎまで寝て、以後はサッカー三昧だった。
 こんなことでいいんだろうか?
 飯野佳代?
 志方内造
 荘田友

●磐田VS清水:1-0で磐田
 まずはBSで磐田VS清水を観戦。
 緊迫した良いゲームだった。
 磐田の中盤は凄い。
 名波、藤田、奥、ドゥンガ……やっぱり中盤はJリーグナンバー1だな。

 ってことは、日本代表は鹿嶋のディフェンスに磐田の中盤をくっつけて、FWは……
 うーん、FWはいっそ無しってのはどうだ?
 手の空いたMFが適宜前線に飛び出す。
 それでいいじゃないか。
 鹿嶋ディフェンス陣プラス磐田MF陣プラス小野&中田の4-6-0
 いいぞ、強そうだし、面白そうだ。
 ……
 でも、ドゥンガとジョルジーニョの国籍が問題だな。
 年もちょっと2002年はキツイか。

●鹿嶋VS平塚 2-0で鹿嶋の勝ち。
 Y田家にて観戦。
 スコアは2-0だけど、内容は完全な鹿嶋の圧勝。
 最近、上位チームと下位チームの力の差が露骨になってきた。
 それでも、クラウジオの左足はすごい。
 でも、平野といい、コガセイジといい、左足のパワーの人って、アタマが……

●U19日韓戦。2-1で韓国
 引き続きY田家にて観戦。
 それにしても不快だ。
 
 あの審判は何だろう?
 イナモトにケリを入れてた韓国選手にイエローすら出さなかった。
 いずれにしろ、極力笛を吹かない人だった。

 にしても、DFはあんまりひどい。
 特に石川とテシマは、明らかに自信喪失しているように見えた。
 どうして彼らをフル出場させたんだ?
 他に人材はいなかったのか?
 もしかしたら、前線へのボールフィードが正確とか、そういう理由で選ばれたのかもしれないけど、こういう国際試合を闘う場合は、下手でも不器用でもガタイのいいDFを揃えてほしかった。
 せめて、センターバックだけはああいうひょろひょろしたのじゃなくって、秋田みたいな感じの鬼瓦……って、いないのかなあ、そういう若者って。

 高原も役に立たなかった。
 ポストになれないし、ボールをとられすぎる。

 結局、チームとしてのバランスが悪いってことなんだろう。
 お嬢さんDFにお坊ちゃまFW。
 これじゃ、いくら真ん中でモダンサッカーやっても
「なーにカッコつけてんだよ、ほーら」
 って、裏にロングボール蹴り込まれたらそれで終わりだもんなあ。
 
 中盤が優秀(小野、稲本、酒井、本山の4人はそのまんまアジアのベストMFだったと思う)であることがかえってアダになっているのかもしれない。
 高原クンは、すっかりお膳立てのできたごっつぁんのラストパスにしか反応できないカラダになっちゃったんだね。
 だから、自分で持ち込んだり、起点になったり、ポストになったり、そういうことはしないのだね。
 
 もしかしたら、キヨクモさんが高校の先生みたいな風貌だったことが最大の敗因かもしれない。
「さあきみたち、1時間目は<強い当たり>について勉強しようね」
「えーうっそー」
「やっだぁー」
「アタシこわい」
「んー、そーか。じゃあ、1時間目は、エレガントなスルーパスに変更」
 ……ってな調子の優等生教育が恐らくは問題だったのである。
 MFはエレガントでもダイレクトでも良いかもしれないが、やはりDFとFWは当たってくれないと困る。
 
 ってことはアレだな。監督には極真のマツイ館長みたいな人を招くべきだってことだ。
「こらぁーテシマぁあああ、逃げるなあ。重心を低くして敵の膝裏を狙えと何度言ったらわかるんだぁ、おのれは!」
「押忍!」
「声が小さぁああああああい!」
「押ぉぉぉ忍ぅぅぅ!」
「師範代!」
「押忍ぅーー、ヨンダデスカ?」
「おお、フィリオよ。この軟弱者に本当の痛みというものを教えてやってくれ」
「押忍!ゴーメンナサイヨー」
 バシ!グキッ!メリメリ!
「押忍!……もう一回お願いしま……す」
 いいぞ。
 ディフェンダーはこうでなくてはいけない。
 一枚アバラの黒帯3バックが立ちはだかる堅忍不抜の最終ライン。
 カミカゼディフェンダーのカラテスライディング。
「おぉぉっと!カネコの間接技が決まったようです。どうでしょう、館長」
「押忍。ボールに競りに行くと見せかけて足首をキメてます」
「立てません!オーウェン、担架で退場です」
「カネコ君も、ようやく一人一殺の一対一が身に付いてきました。押忍押忍」
「おや、もう一人のフォワードのベッカムも目に見えてスピードが落ちてますが」
「押忍。前半からのイシカワ君のローキックが効いてきてるようです」
「おお、やはり」
「太腿の裏にひねり込みの効いたローが6発ほど入ってますから。押忍」
「となると、あとはゲームメーカーを料理すればこのゲームは安泰ですね」
「大丈夫、彼はテシマ君のヒザをレバーにもらってますからじきに動けなくなります」