7月23日 日曜日 晴れ
 小野伸二選手の捻挫は軽症と判明。
 26日から練習再開の予定とオフィシャルに出ている。

 深夜、「全英オープン」を観戦。
 おかげで、完全に夜と昼が逆転してきている。
 タイガー・ウッズは、史上最年少でグランドスラムを達成。
 いつの間にかすっかり熱狂的なファンになっている。
 私は自分で思っているよりバカなのかもしれない。
 サッカー、爬虫類、ハイテクといった分野については、常日頃、メディア発の情報を鵜呑みにしないように警戒しつつ、なんとか自分なりの見解を持ちこたえているが、それ以外のフィールドでは見事なばかりにマスコミの情報操作にやられている。
 まあいいか。
 俗っぽいところが8割ぐらいはないと世間に相手にされなくなっちまうんだろうから。


7月24日 月曜日 晴れ
 一日中寝る。
 独身の特権。
 

7月25日 火曜日 雨
 一日中閉じこもった
 6月に「同級生交歓」を撮影した文藝春秋が届く。
 写真を見ると、オレは明らかに太ってきている。
 体重をはかってみると、なるほど、この半年で5キロ近く増えている。
 減量を決意する。

 164cmで60kgという数字は、43歳の男としては太っているといえるほどのものではない。
 むしろ、数年前の異常なやせ方(47kg)から見れば、いまの方が普通に近い。
 が、他人から見てどう見えるのであれ、生まれてから40年近くやせっぽちとして過ごしてきた私自身の自意識が、肥満という事態を決して容認しない。
 「小太りな文化人」とか「恰幅の良い紳士」ぐらいの人々を、これまで「デブ」の一言で切って捨ててきただけに、自分が小太りになってくるとパニックに陥らざるを得ないのだね。
 やせよう。
 石にかじりついてもやせることにしよう。
 酒をやめた反動で、せんべいやら甘いものやらを覚えたのがいけなかった。
 やせよう。
 間食をやめて、できれば主食もやめてしまおう。

「太っている自分」というセルフイメージは、おそらく私を滅ぼす。
 これ以上太ったら、きっと自分を憎むようになる。
「女学生じゃあるまいし」
 と思う人もいるだろう。
 ごもっともだ。
 が、そのあたりの感覚について言うなら、私は女学生なのだ。
 自分が太っていると思うと、恥ずかしくて人前に出られないのだ。
 
 罰だな。
 これまで、何十年もの間、太っている人間に対して残酷にふるまってきたことへの報いだ。
 やせよう。
 危険なのはわかっている。
 ばかげているということもわかっている。
 実際、私は栄養失調で入院したことがあったりする男ではあるわけだし、摂食障害への道は近いといえば近い。
 でも、やせていないと自分が保てないのだから仕方がない。
 ばか。
 

7月26日 水曜日 雨のち曇り
 涼しい。


7月27日 木曜日 晴れ
 洗濯。
 皿洗い。  その他、家事労働に励む。
 減量の副作用かもしれない。
 メシを食わないでいるためには、何か具体的な作業をし続けていなければならない。

 ついでに、停滞していたホームページの更新をはじめる。
 具体的には、時々思い出しては記録していたいいかげんなメモを日記に書き起こすわけです。
 
 毎日書けば良いのだよね。
 わかっている。
 今後は、もう編集者に遠慮して日記の更新をセーブするようなことはやめるぞ。
 もうあんな思いはたくさんだ。


7月28日 金曜日 晴れ
 ひきこもり
 おしだまり
 対句を構成する詩的日常
 寝たきり
 座りこみ
 立てこもり
 プラケースにはニホンヤモリ
 比喩的な自己言及
 それでもあいつは いまだに心を開かない
 仲間なのに
 一日中牛乳パックで作ってやった隠れ家にこもっている
 ジャムのフタに芋虫を置いてやると
 その時だけ出てくる
 そして、思いもよらない素早さで芋虫を食う
 目だけは小さな宝石のように美しい
 

7月29日 土曜日 晴れ
ball20.gif札幌VS浦和
 Jスカイスポーツ1にて観戦。
 1-2にて逆転負け。
 前半は久々にプレスの効いた良い中盤を見せてもらったが……なんということだろう。
 夕刻、鹿島VSセレッソ戦観戦中に来客。
「やあ、一緒にオールスター観ようと思ってさ」
 やだよ。
 といえばよかった。
 でも、はっきりそう言うのも大人げないので、仕方なく一緒にプロ野球のオールスターを観る。
 退屈。
 しばらくひきこもりをやっていたせいで、気持ちが閉鎖的になっている。
 来客の相手がうっとおしい。
 会話が面倒。
 早く帰れと思う。
 わかっている。
 オレは間違っている。
 困った時に一番頼りになるのは友達だ。
 まあ、困っている人間には誰も近づかないのかもしれないけど。