7月2日 日曜日 晴れ にわか雨
暑い。
夕方、にわか雨があってすこしだけほっとした。
それにしても、エアコンのなかった時代、人々はどうやって睡眠を確保していたのだろう。
※雪印低脂肪乳/製造工程から黄色ブドウ球菌を検出
雪印乳業(本社・札幌市)の大阪工場(大阪市都島区)で製造された「雪印低脂肪乳」を飲んだ人がおう吐や下痢を訴えている問題で、同社は1日午後の会見で、製造工程にある1カ所のバルブ部分から黄色ブドウ球菌を検出したことを明らかにした。バルブは1週間に1度洗浄することになっていたが、3週間も洗浄していなかった。和歌山市衛生研究所の検査で製品から黄色ブドウ球菌毒素の遺伝子が検出されており、原因はこの菌である可能性が強まった。石川哲郎社長は「結果的にミスを起こしており申し訳ない」と謝罪し、治療費を全額負担する方針を示した。しかし、被害者は近畿を中心に2府6県で6000人を超え、ずさんな同社の衛生管理に批判が集まりそうだ。(毎日デイリーメール)
マズいよな、これは。
まあ、バイ菌が混入したことはともかくとして、どうしてもっと早い段階で手が打てなかったんだろう。
食中毒を起こした人間が6000人もいるっていうのもちょっとわからない。
匂いを嗅ぐかちょっと口に入れた時の感じでイタんでいるってことがわからないものなのだろうか。
ブドウ球菌の場合、味とか匂いには影響しないってことか?
それとも、O157みたいに、細菌そのものが増殖してなくても毒素が混入することがあり得るタイプの菌なのだろうか。
わからない。
7月3日 月曜日 晴れ
※ヨーロッパカップ決勝:フランスVSイタリア
未明、wowowにて観戦。といっても、当方はWowWowに加入しているわけではないので、ちょっと特殊な視聴スタイル(以下参照)が必要だった。
- うちの場合、テレビの2チャンネルは、契約しているケーブルテレビの宣伝チャンネルになっていて、ここに、17〜42までと43〜59までのチャンネルが30秒交替ぐらいで紹介されている。
- それぞれのチャンネルは画面を分割した形で表示され、有料チャンネルは出ないことになっているのだが、なぜか30チャンネルのWOWOWだけは、画面の4分の1を使ってずっと流れている。
- ということで、30秒ごとにWOWOWの4分の1画面が見られる。
- 画面が非WOWOW画面(43〜59ch紹介画面)に切り替わるとすかさず、BS5のスクランブルのかかった画面を見る(これでもなんとかどっちが攻めているかぐらいはわかる)。
- 出ている選手の名前や交替の状況は、ネットの速報をつけっぱなしにしておいて常時確認。
ちょっとパラノイアだよな。真夜中にこんな見方でテレビを観ているなんていうのは。
こんなことなら加入しておけばよかった。
試合の方は、とにかくびっくり仰天の大逆転勝利劇だった。
サッカーでは時々とんでもないことが起こる。
1-0のまま後半ロスタイムに入った時には、これで終わりだと思ったが、あっと言う間に同点。
それまでフランスのシュートをことごとくファインセーブで止めていたイタリアのGKトルドだったが、ディフェンダーの股間を抜けて来るビルトールのまぐれ気味のシュートには反応できなかった。かわいそうに。
で、延長に入って、トレセゲのヤケみたいな一発でフランスの勝ち。
凄い。
去年のヨーロッパカップ決勝とどっちこっちの大逆転劇だろう。
ともあれ、こういう試合をナマで見られたのは収穫だった。
7月4日 火曜日 晴れ 雷雨
夕方、すごい雷雨。
ベランダから稲光見物をした。
雷は大好きだ。
どうしてこんなに素敵なものをこわがる人がいるのだろう。
7月5日 水曜日 曇り
雪印大阪工場の製品は、ヨーグルトや乳製品も含めてすべて回収ということになったようだ。
こうなるともう誰にも止められないんだろう。
気の毒だ。
何かを食べて食中毒になった場合、半分ぐらいは食った側にも責任(腐敗食物鑑定能力、食品保存への注意力、腸内細菌活性、免疫力、消化器フィジカル)があると思うのだが、違うのだろうか。
30年前の日本人は、少なくとももう少し食べ物に対して用心深かったと思う。
ヤバいものが溢れておりましたから。
高校生の時、池袋の「JOY」という喫茶店でハンバーグを食べてひどい目に合ったことがある。
「おい、これ、ものすごくクサくないか?」
と私はM島とM込に確認したのだが、彼らは
「くだらねえこと気にすんなよ」
と、まるで取り合わなかった。
根性が無いと思われるのもシャクだったので、全部食べたら、やっぱりひどい下痢をした。下痢はその日のうちにはじまって、2〜3日は続いたと思う。
あいつらは無事だったんだろうか?
確認した記憶がない。
きっと、私は自分が下痢をしたことを恥じていたのだろう。
JOYを責める気持ちはまるで起こらなかった。
そういうものだったのだ。
後楽園に事務所があった当時にも、「みかさや」とか言う店で、腐った豚肉を出された。
「おい、これ、絶対にクサってるぞ」
と、私は一緒に食っていたY田に警告した。
「そうか?」
と言って、Y田は全部食ってしまった。
私は食べなかった。
大人になっておりましたのでね。
30分後、Y田氏は、事務所でゲロを吐いていた。
それでもわれわれは「みかさや」を責めなかった。
ゲロを吐いたY田氏も、
「オレの場合、鼻は効かないけど、胃に腐敗食物嘔吐能力があるからひどい食中毒にはならないんだよ」
と自慢していた。
たぶん、われわれは昔の日本人なのだろう。
7月6日 木曜日 晴れ
グランパスの平野、望月、大岩の3人はどうやら本格的に放出されることになるようだ。
憶測記事ばかりで、事実が全然出てこない。
スポーツ新聞は相変わらず騒動をアオる気持ちしかないようだ。
※雪印食中毒被害者一万人を突破。
あーあ。
かわいそうに。
雪印は絶対に安泰だろうけど、乳業農家や販売店はちょっとキツいだろう。
7月7日 金曜日 曇りのち雨
台風が近づいている。夜から激しい雨になった。
※愛犬家殺人事件/犬猫繁殖販売業者と元妻に死刑求刑 浦和地裁
埼玉県内で1993年、愛犬家ら男女4人が相次いで殺害された事件で、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた江南町板井、犬猫繁殖販売業、関根元(58)と元妻の風間博子(43)の両被告に対する論告求刑公判が6日、浦和地裁(須田●(「賢」の「又」の部分を「忠」に変えた字)裁判長)で開かれた。検察側は「邪魔な存在を短期間に次々と殺害した刑事裁判史上極めてまれな事件だが、両被告には反省の念が全く見受けられない」と述べ、ともに死刑を求刑した。(毎日デイリーメール)
この事件が大量報道されていた頃、こんな会話をした記憶がある。
「ブリーダーってのはさ、あれは流行り廃りで売れたり売れ残ったりする犬を売買する商売なわけだろ? とすると、当然、流行の終わった犬だとか売れ残った犬は始末することになるんじゃないのか?」
「始末って?」
「だから殺すんだよ」
「ホントか?」
「いや、実態は知らないけどさ。でも、想像するに、交配してうまい遺伝形質が出なかった犬だとか、勝手に雑交配して出来た子犬なんかもバンバン殺してるんじゃないかなあ」
「おまえ見たのかよ」
「いや、わかんないけどさ。でも、そんな奴のどこが愛犬家なんだ? おかしいよな」
「……ん? おまえ勘違いしてないか? 愛犬家殺人事件っていうのは、愛犬家が殺人を犯した事件じゃなくて、お人好しの愛犬家が殺されましたっていう事件なんだぞ」
……つまり私は、この事件を正確に理解していなかったわけだ。
っていうか、「愛犬家なればこそ殺人者になる」という予断ないしは偏見が私の中にあったということかもしれません。
ひどい話ですが。
ともあれ、最も頻繁に動物を殺してるのはペット業界の人間だ。
アウトドア大好きの自然愛好派が、自然破壊に荷担しているという話とちょっと似ている。
切れた釣り糸やコマセ(←海水の富栄養化を招いて、赤潮の原因になるんだそうですよ)で磯の生態系をグチャグチャにしているのは、最も海を愛する人々である釣り人だったりする。
湿原の稀少種も、湿原の自然を愛する観光客の増加によってむしろ危機に瀕している。
「そういう見方はあんまり一方的だぜ」
「そうです。観光収入が自然保護に役立っているという側面を見逃してはいけません」
「ん? じゃあ、観光マサイだとか木彫りのアイヌ人形みたいなものになって生き延びろってことか?」
「っていうか、ひとたび資本主義経済に巻きこまれてしまった以上、無垢な大自然なんてものは通用しないんだよ」
やめておこう。
このテの議論には踏みこまない方が利口だ。
われらインドア派の貧乏人が一番地球に優しいライフスタイルを貫徹している、と、そのことだけわかっていただければ私としては十分だ。
※特報・岡山バット事件/逃走荷物に大量ゲーム機 日記風メモも
岡山県の県立高校で野球部の後輩部員に重傷を負わせたとして逮捕された同県長船町の男子生徒(17)は、ポケットモンスター(ポケモン)などの小型ゲーム機をいっぱい詰め込んだリュックサックを背に、日記風のメモを書きながら日本海側を秋田県まで逃走した、と秋田、岡山両県警に供述していることが7日分かった。また、自転車は途中で盗み、何回か乗り換えていたとも供述した、という。母親(42)殺害についても認めている男子生徒の孤独な逃避行が徐々に明らかになってきた(後略)(毎日デイリーメール)
ヘンな記事だ。
「ポケモンなどの小型ゲーム機をいっぱい詰めこんだリュックサック」って……ポケモンはゲームソフトであってゲーム機じゃないぞ。記者さんはわかってないんだろうか。
「小型ゲーム機」は、たぶん「ゲームボーイ」のことなんだろうけど、ゲームボーイを大量に持ち歩くというのもあんまり不自然だ。
「ゲームボーイと一緒にゲームソフトを大量に持ち歩いていた」のだとすれば、まあ一応筋は通る。でも、とすると「ポケモン」ということとちょっと無縁になってくる。だって、ポケモンは赤、緑、金、銀で全部なんだから。
もしかしたら、彼が大量に持ち歩いていたのは「ポケモンカード」かもしれない。
まあ、それでも人を殺した人間がポケモンカードを大量に持ち歩いているっていうのは、ちょっと奇妙ではある。
いずれにしても、この記事はヘンだ。
記者はなんにもわかっていない。校閲もチェックできていない。日本の新聞って、この程度なのか?
単にバカ記者が書いたバカ記事ということならそれで良いのだが、それだけでもない気がする。
つまり、新聞屋さんは、例によって「ゲーム機」と「少年犯罪」を結びつけようとしているのだ。
そういう底意が感じられる。
おそらく、少年は、ゲームボーイと、ゲームソフトをいくつかと、ポケモンカードあるいはポケモングッズを大量に持ち歩いていたのだと思う。
ほかにも色々と持っていたかもしれない。
でも、記者(あるいは警察のオヤジ)は、所持品を見てなによりもまず
「おっ、このガキ、ゲーム機なんか持ち歩いてやがる。まったく、ゲームばっかりやってやがるから……」
と思ったわけだ。
リュックの中に野球のグラブや歳時記がはいっていたとしても、そんなものは無視される。
だって、記事にした時に少年の不気味さ(「デジタルな感性」とか)を強調してくれないから。
ちぇ。
「リュックに大量の書道セットと無農薬野菜」
とか、そういう殺人少年が出てきてくれると良いんだけどなあ。
バランス的に。
まあ、どうでも良いけどさ。
7月8日 土曜日 雨のち晴れ
午後からは台風一過、快晴。
サッカーを観て過ごした。
いつもの土曜日。