6月25日 日曜日 雨
 総選挙投票日。
 行かなかった。
 雨だし。
 生まれてこの方一度も有効投票をしていない身としての意地もある。
 いや、たいしたポリシーがあるわけではないのだ。
 ただ、なんとなく選挙に行く理由が見つからないだけだ。

 若い頃、投票に行かなかったのは単に面倒だからだった。
 三十歳を過ぎてからは、テレビに出てくるバカが「投票は市民の義務です」みたいなセリフを言うことが不快で、それで行かなくなった。
 まあ、そうでなくても、はじめから行かないかもしれないが。
 いずれにしても「どっちでもいいじゃないか」と考えているオレみたいな人間は、どっちでも良いんだからして投票に行くべきではない。
 関心の無い人間は寝ていれば良い。森さんの言うとおりだ。
 オレが投票に行くようになったら、この国もおしまいだ。
 だって、オレみたいなタイプの人間は、危機感を感じない限り投票になんか行きゃしないんだから。
 
 ともあれ、投票率が低いということは、とりたてて嘆くべきことではない。
 低投票率が政治不信の結果だというのはその通りなのだろう。
 が、政治みたいなものに期待しなけりゃならないんだとしたら、そりゃ国民の不幸だよ。


6月26日 月曜日 曇り
 女子バレーボール、オリンピック出場ならず。
 痛快。
 いや、バレーボールに恨みを持っているわけではない。
 ただバカなマスコミの思惑が外れたことをが喜ばしいだけです。
 バレーボール関係者ならびにバレーボールファンの皆さんには、本当に申し訳無いと思う。
 恨むなら、TBSを恨んでくれ。


6月27日 火曜日 曇り
 森首相続投決まる。
 なるほど。
 あんたの国だ。
 好きにしてくれ。 


6月28日 水曜日 雨のち曇り
噴火の恐れが高まっている三宅島の三宅村は、26日午後10時前、同島南西部の
阿古地区に続き、同南東部の坪田地区の住民にも避難勧告を出した。
 また、国土庁は同日夜、気象庁、海上保安庁などの関係省庁連絡会議を開くことを
決めた。(毎日デイリーメールより)
 三宅島には、前回の噴火の後、ラジオの仕事で取材に行った。
 具体的に言うと、関東ローカルの朝の情報番組で、「噴火後半年、三宅島の顔」ぐらいのレポートを私が担当したわけです。
 レポートのコーナーは全体で7分。2分弱を音素材(三宅島村の助役さん、避難所の住民数人のインタビュー、アカコッコだとかコノハズクだとかの鳥の声、溶岩の上を歩く足音など)を紹介しつつ、キャスターさんとの掛け合いで三宅島の現在と未来を語った。何を語ったのかはまるで覚えていない。
 半分以上はアドリブだったような気がする。
 でもまあ、あんなものだろう。
 現在はどうなっているのか知らないが、15年前のAMラジオはのどかなメディアだった。なにしろバイトの兄ちゃんが一人でアポ取り、取材、インタビュー収録から、テープ編集、放送原稿の書き起こしまですべてこなして、おまけに生出演でしゃべって番組を作ってしまうことが許されていたわけなんだから。
 ちなみに取材は二泊三日、ギャラは二万円だった。
 まるで学校放送である。
 素敵なメディアだ。
 ちょっとホームページと似ている。
 
 私のマスメディア嫌いは、AMラジオという家内制手工業メディアへの愛着に由来しているのかもしれない。
 個人ホームページへの肩入れも、あるいはAMローカルラジオ番組のAD出身という出自が影響してのことなのかもしれない。
 うむ。
 いずれにしても、どんな巨大メディアであれ、情報を微分すれば個人が出てくるはずだ。
 そうならないのだとしたら、どこかにウソがある。
 はずだ。


6月29日 木曜日 晴れ
●労働白書/フリーターは151万人
3人に2人が正社員志向
 労働省は27日、「2000年版労働白書」を閣議に報告した。フリーターの数を151万人と推計し、その実態や意識について初めて分析した。「フリーターの3人に2人までが正社員願望を持っているが、現実には困難が多い。卒業時の職業指導に加え、正社員へのチャレンジを可能にする能力開発の仕組み作りが重要」と提言している。
白書は、フリーターを(1)年齢は15〜34歳(2)パートやアルバイトで働く者で、男性は継続就業年数が1〜5年未満、女性は未婚者(3)現在は無業だがパート、アルバイトを希望している者――と定義。総務庁の97年の就業基本調査から、男性61万人、女性90万人の計151万人と推計した。92年は101万人で、この5年間に50万人も増えた。
白書からフリーターの実像をみてみる。年齢別では、20〜24歳が82万人と最多、次いで25〜29歳が35万人、15〜19歳が20万人、30〜〜34歳が14万人。学歴別では高卒が35・4%、大学・大学院卒が17・5%、高専・短大卒で12・7%だった。
仕事はコンビニやスーパー店員などサービス業務が6割強。平均月収は10〜14万円の人が最も多く3割強を占め、経済的な自立が難しく家族と同居する、いわゆる「パラサイト・フリーター」が8割弱もいる。
意識調査では、「将来は定職に就きたい」が64・7%もおり、「続けたい」は7%だった。フリーターの利点は「時間が自由」「好きな時に働ける」という声がが多く、欠点では「保障がない」「生活や将来が不安定」が多かった。30歳未満のフリーターのうち、卒業後すぐに就職しなかった理由では、「正社員として仕事に就く気がなかった」が41・2%で、「就職口がなかった」(22・1%)の2倍にもなった。
フリーター急増の背景には、学生の意識の変化や不況による就職難で、この5年間に学卒無業者が増加したことがある。99年には無業者が高卒者の3割強、大卒者の2割強を占め、高卒―大卒者で合計30万人にも上った。
こうしたフリーターの実像を分析した同省は、「第一に卒業前からの職業教育に重点を置き、地元企業と学生の接触の場を設けたり、現場での就業体験を充実させることが重要。次に、卒業後では正社員願望をかなえるためにフリーターが再チャレンジできる環境作りが必要」と提言している。
【稲葉 康生】
(毎日デイリーメールより)
 「フリーター」は無責任なマスコミ用語だとばかり思っていた。
 いくらなんでもあんまりひどい和製英語だから。
 和製英語がすべて悪いとは言わないが、これはあんまりひどい。
 「part time jobber」という英語の直截な響きと比べてみると、「freeter」は、どこからどう見ても、360度、全方位的にまやかしくさい。
 「free」という語幹の部分に「自由を謳歌する」「若さの特権」という響きがこもっているあたりのインチキくささは、犯罪的でさえある。
 その極めつけの腐れ和製英語を、まさか労働省が白書の中で使うとは。
 驚きである。
 もしかしたら、労働省は「フリーター」に、「自発的意思による不就労」というニュアンスがこもっていることを利用するつもりでいるのかもしれない。つまり、役人からすれば「オレたちのせいじゃないぜ」「オレたちの管轄じゃないよ」ということをそれとなく強調するために、あえてこんなアヤしい言葉を採用しているわけだ。
 違うか?
 オレの考えすぎか?
 おい、どうなんだよ。

 そもそも「フリーター」は、自らの状況を直視したくない若い失業者(「ホームレス予備軍」と言いかえても良い)が自分を呼ぶと時に使う、ごまかしの言葉だったのだと思う。
 まあ、私自身、二十代はまるまる半失業者として過ごした人間ではあるわけだし、そういう意味では正規の仕事に就いていない若いヤツの気持ちはわからないでもない。
 彼らは現状を認めたくないのだ。
 だから、若い半端者は、他人に自分の立場を説明する時に、言葉を使い分ける。
 親には「就職浪人」ぐらいの言葉を使って弁解じみたニュアンスを伝え、友達には正直に「ぷー太郎」(あるいは単に「ぷー」)と言う。女の子相手には、「ロックンローラーの卵」ぐらいのハッタリをかますかもしれない。で、うるさい親戚相手には面倒だから「アルバイター」みたいな曖昧な言葉でごまかす。半端者というのはあれでなかなか知恵の要る立場なのだ。
 が、どんな言葉を使ったところで、実態が失業者であるという事実は変わらない。フリーター自身も内心では自分がどうにもならない半端者であることを了解している。だからこそ、彼らは、次から次へと自分の呼び名をいくつも発明せねばならず、そして、結局のところどう呼んでみても違和感から逃れられないのである。
 若い人間が職業を決められないのは、自分にあきらめをつけられないからでもあり、自分に自信が持てないからでもある。また、社会を信じられないからでもあるし、人生をなめているからでもある。
 ともあれ、フリーターをめぐる状況は切ない。
 甘ったれているといえばそれまでだが、甘ったれている本人はなかなか辛いものなのだ。
 であるから、フリーター本人がフリーターを自称することは許してあげることにする。
 っていうより、私自身、いまだに気分的にはフリーターなのだね、たぶん。で、この気分(自分が無価値な半端者だという自覚、あるいはもっと単純に言えば無力感)は、借金(誰に借りているかは言いたくない)を完済するまで、一生ついてまわるのだと思う。
 イヤな話になった。

 話を戻す。
 フリーターの甘えを許したついでに、フリーターの周囲の人間が「フリーター」という言葉で若い失業者をいたわっている甘ったれた風潮も許すことにする。
 あらゆる人間がすべての他人に対して批評的である必要はない。
 世間の人々が、互いに手加減しながらまったりと付き合っているなあなあの風潮は、生半可ではあるものの、最終的にはこの国の美風なのだと私は思っている。
 で、労働省だ。
 世間がどうあれ、労働省が「フリーター」という言葉を使うのは、いくらなんでも無責任だ。
 労働者の実態を把握しなければならない役所の人間がこんなごまかしの言葉を使って良いのか?
 「若年失業者」とか、「不定就労人口」だとか、もう少し実態に即した言葉を使うべきなんじゃないのか?
 …………
 いや、ごまかしているというよりも、労働省の連中はフリーターに対して
「甘ったれんなよ」
 という気持ちを抱いているのかもしれない。
「はなっからマトモに働く気のないヤツらの面倒は見ないよ」
 ってわけだ。
 まあ、伝統的な失業対策の考え方からすれば、そういうことになるのだろう。
 でもね、お役人さん。もしかしたら、フリーターの絶望は、失業者の絶望よりも深いのかもしれませんよ。
 「職に就きたくても就けない」人間である失業者は、単に労働市場からの落ちこぼれに過ぎない。が、「職に就きたくさえない」人間であるフリーターは、これは完全な落ちこぼれです。
 とすると、労働省よりは文部省とか厚生省の管轄だろうか。
「自分にふさわしい職業を見つけられない若者たち」
 うーむ。
 甘ったれるな。
 と、にわかにこれまでの立場を投げ出して、フリーターを非難したくなってきた。
 「ふさわしい職業」がそう簡単に見つかってたまるかよ、ばか。
 
 おい、そこの若いの。人間ひとりずつに、ふさわしい職業がいちいち用意されてると思うか?
 勘違いするなよ。
 ロックンローラーやサッカー選手以外のほとんどすべての人間は、不本意ながら職についてるんだぞ。
 今日現在の今この時に、好きで働いている人間がいったい何人いると思ってるんだ? こら。
 っていうより、ロックンロールやサッカーは、あれは、本来は娯楽であって職業じゃないって、それだけの話じゃないか。
 夢を見たい気持ちはわかる。
 運がよければ、あるいは神様に気に入られれば、夢がかなうことだってあるだろうさ。
 仮に、もし神様がいて、そいつがお人好しだったとしよう。
 で、その神様がうかつにも君たち全員の夢を実現したとする。
 と、ロックンローラーが1200万人で、聴衆が25人みたいなことになっちまうけど、それでレコード音楽産業は成り立つと思うか?
 でもって、スタジアムにはサッカー選手が12000人つめかけて、一方、観客は22人だ。そういう産業構造が可能だと思うか?
 たとえば、映画スターが600万人で観客が4人なんて、そんな映画産業が考えられるか? 社長が2000人で平社員が1人しかいない会社があるか?
 おい、聞いてるのかよ。
 いいか? 人間のために職業ができたわけじゃない。
 まず社会的な必要にともなって余儀なく職業が発生し、その職業の方が仕方なく人間を必要としてるんだ。
 だから、人間が職業を選ぶんじゃなくて、むしろ職業の方が人間を選ぶんだよ。
 わかるか?
 お前に職場を用意するためにロックフェスティバルが開催されてるわけじゃない。
 むしろ、ゴミ拾いのために人手が必要だったりするからこそお前みたいなくだらない野郎に声がかかることもあるってことだ。
 どうだ? 良い話じゃないか。
 ん?
 ほかの誰かにできることなら、オレがやる必要はないって?
 ははは。逆だよ。
 お前の能力は、誰にでもできる程度のことに対してしか発揮されないんだから、お前みたいなヤツは、自分の意思とは無縁な仕事に就くほかはないんだよ。
 
 寝よう。
 目が覚めれば、考え方が変わっているということもある。
 でなくても、たっぷり眠れば気分は変わる。
 で、気分が変われば、実質的には、世の中が変わったのと同じことになる。
 うん。
 革命だ。

 簡単で効果的な革命。
 睡眠。
 うまく気分が変わらなかったら?
 また寝るんだな。
 

6月30日 金曜日 晴れ
 クソ暑い。
 イヤな季節になってきた。


7月1日 土曜日 晴れ
 東京の最高気温は33.5度を記録したのだそうだが、33度というのはこんなに暑かっただろうか。
 私自身の耐熱能力が衰えたのだろうか。

※神津島で震度6弱の地震
 神津島には、高校生の時に2度行ったことがある。
 通算では2週間ほど滞在している。
 いい島だ。
 それに、あの島には2年前まで笹塚小学校にいたA先生が行っている。
 無事に済むと良いのだが。

ball20.gif浦和VS山形
 テレビ埼玉にて観戦。
 久々に小野伸二のファインゴールを見ることができた。
 クビツァからの横パスをダイレクトで決めたミドルシュート。
 威力、コースともに素晴らしかった。
 うれしい。