6月18日 日曜日 晴れ
ball20.gifキリンカップ 日本代表VSボリビア代表
 おお、西澤柳沢の2トップ。フラットスリーは左から盛岡、松田、中田こ。うーん、宮本を使うと思ってたんだけど、トルシエも勝利にこだわっている様子。

 試合終了。勝ったのに不快な気分が残る。
アナ「もろ手をあげて喜んでいい結果ではありませんね」
セルジオ「そのとおりですね。メンバーを落としてきたボリビアに……」
 なんだかなあ。
 トルシエがインタビューに応じなかったことについても
「試合によってインタビューに応じ、試合によてインタビューに応じないというのは……こういうところが日本の社会に」
 てな調子だし。

 口直しにテレ朝の「全米オープン」を観る。
 こっちの中継は健闘している。
 ゴルフが実況&解説に反射神経を必要としないスポーツだということを差し引いても、ここの中継スタッフは日テレのサッカー中継の連中に比べて数層倍良い仕事をしている。情報の入れ方、解説と実況のバランス、カメラと話のかみ合い方、よく勉強していると思う。
 まあ、オレがタイガー・ウッズのファンで、気分良く観ているってこともあるんだろうが。
 トバリさんは、ちょっと生意気だけど、その生意気さに見合うだけの詳しい情報を持っているし、青木さんの解説も謙虚でよろしい。セルジオも見習ってほしい。世界的な名プレイヤーだった青木功にしてこの姿勢だ。自分の実績は実績として、現場で勝負しているプレイヤーに対して最大限の敬意を払っている。解説はこうでなくてはいけない。

 って、他人の仕事をケナしてばかりいないで、さあ、仕事だ(笑)


6月19日 月曜日 晴れ
 暑い。

※全米オープンゴルフ
 タイガー・ウッズが2位に15打の差をつけて圧倒的な強さで優勝(優勝スコアは12アンダー)。サッカーで弱小チーム(レッズです)をサポートしている反動なのか、ほかのスポーツではどうしてもスーパースターばかり応援するようになる。ストレス感じたくないし。
 ウッズのゴルフは見ているだけで楽しい。
 私にとって、そういう「動いているのを見ているだけでうっとりするアスリート」は、モハメッド・アリが一番最初だった。以来、マラドーナ、フリット、バスケットのマイケル・ジョーダン、野球のイチロー、桑田、ボクシングのシュガー・レイ・レナード、ドナルド・カリーと続く。最近では小野伸二、柳沢敦といったあたりがごひいきだ。
 実力があっても、たとえばジャック・ニクラウスみたいな歩き方がみっともなかったりする人は好きになれない。野球選手もほとんどはダメ。ソーサ、マグワイヤなんかはまっぴらごめんだな。
 どういうものか、野球界にはエレガンスを備えていない選手が多い。
 野球はアスリートのスポーツじゃないということだろうか。
 いや、あんまりにもアメリカ的で、そこのところが田舎くさいんだと思う。
 日本の野球選手の場合、アメリカ発のガサツなカントリーくささに、独自の和式便所臭がついてまわっている。
 軍隊式秩序への偏愛、ゴルフオヤジファッション、体育界式精神主義、関西ノリの言語感覚、そろいのスーツを着る集団主義、お笑い界との癒着、勘違いマッチョ体質……どれをとってもエレガンスとはほど遠い。

 球界で、ちょっとオシャレな選手は「かっこつけるんじゃねえよ」という無言の圧力を受ける。
 たとえばイチローは野球界には珍しいファッションセンスを備えた選手だが、やはり球界の保守本流の人々に微妙に嫌われている。おそらく、打撃成績の上での非凡さを失った瞬間にすさまじいイジメにあうことになるだろう。

※竹下登氏死去
 何の感慨も無い。
 というよりも、この人はもう何年も前から実質的には死人だったわけで、いまさら死去だなんて言われても「はいそうですか」以上の感想が浮かぶわけもないのだ。
 10年たったら誰も思い出さないだろう。
 竹下さんは何を残したのだろう。
 「ふるさと創生」だろうか?
 あれは最悪だった。
 あの、時代遅れのバラまき行政は、都会人の田舎に対する蔑視を増幅させただけだった。

 以来、都市対農村ということが政治上の主たる対立軸になった。
 で、マスコミは、都市在住の給与生活者にばかり媚びを売るようになった。
 私見だが、「ニュースステーション」や「ニュース23」が代表しているつもりでいる「リベラリズム」は、実は都市サラリーマンの横並び思想に過ぎない。
 ホワイトカラーのことかって?
 ちょっと違う。
 やっぱり「サラリーマン」と呼びたい。

 私のような自由業者は、一種の貧農なのだからして、やはり自民党を支持すべきなのだろうが、愚かな自民党は非サラリーマン都市住民を一顧だにしていない。
 今度の選挙もどうせ百姓党VSリーマン党の盛り上がらない選挙になるだろう。
 どっちにしてもオレには関係ない。

※トルシエ続投正式決定
 めでたい。
 やはり先日のキリンカップでのサポーターのトルシエコールが大きかったのだろう。
 サッカー協会みたいな財団法人は、あのテの「これ見よがしの世論」にヨワいことになっている。
 JRの駅長が、パラノイアのババアの苦情に弱い(あっさり水着ポスターを撤去したりする)のとおなじことだ。
 営利企業のメンバーは、利益や会社の成長を得るためなら、あえてリスクを犯すことも辞さない。が、財団法人の人間は、絶対にリスクを犯さない。
 彼らににとって、「成功」とは「失敗しないこと」でしかない。であるから、彼らの「有能さ」は、「臆病さ」とイコールになる。
 誰も責任を取ろうとしない、バックパスばかりのチーム戦術。
 成功したドリブル突破でさえ独善と見なす横並び主義。
 その意味では、カマモトはちょっと毛色が違っている分だけマシなのかもしれない。
 あの男は、バックパスさえフルパワーで蹴とばす。
 

6月20日 火曜日 晴れ
 巣鴨に出動。
 「学歴」本、ついに脱稿。
 長い道のりだった。
 ロング・アンド・ワインディング・ロード。
Many times,I've been alone.
And many times, I've cried.
Anyway,you'll never know.
Many ways,I've tried.
 うむ。
 この曲のブリッジの部分の詩はよくできている。
 内容のわりに恨みっぽく響いていないところが良い。

※トルシエ2002年まで
 本当だろうか。
 まだ信用できない。


6月21日 水曜日 曇り
 暑い。
 イヤな暑さだ。
 オレを罰しているのか?
 だとしたら罪状は何だ?
 なあ、ジーザス
 時々おまえの魂胆がわからなくなるよ
 おまえは単に権力を振りかざして見せたいだけなんじゃないのか?
 本当にオレの更正を願っているなら
 ほかにやり方があるだろうが

※森首相:「寝ていてほしい」発言

森喜朗首相は20日午後、衆院選応援のため訪れた新潟市での演説の中で、毎日新聞などマスコミ各社の衆院選世論調査で、態度未定の人が4割近くあることに触れ、「これは大変大きな数字なんですね。そういう人たちが最後の2日前になると、どういう投票行動を取るかということが。そのまま関心がないといって寝てしまってくれれば、それでいいんですけども、そうはいかないでしょうね」などと語った。
(毎日デイリーメールより)

 ただのジョークだと思うんだけどなあ。
 もちろん、ジョークなんだから不謹慎ではある。
 でも、不謹慎でないジョークがあるんならそっちの方がオレには不快だよ。
 心あたたまるジョーク。
 建設的なジョーク。
 前向きなジョーク。
 人間って良いなあって思えるジョーク。
 ぞっとする。
 そういうジョークをトバす野郎が首相になったりしたら、この国はいよいよ本当におしまいですよ。
 問題は、森さんのジョークが不謹慎なことじゃなくて、一向に面白くないことだ。
 とすれば、
「総理、サムいっすよ」
 と、番記者が口を曲げて言えばそれで処理済みなるはずのことじゃないか。
 ともあれ、この程度の失言をとりあげて、鬼の首を取ったみたいに大騒ぎするブン屋さんさんたちの態度は、いちじるしくみっともない。
 森さんがバカであることは動かしがたい事実ではある。にしても、こんな屁みたいなジョークに過剰反応しているメディアは、バカ以下だ。
 首相はジョークを言っちゃいけないのか?
 レーガンなんかは、口を開けば半分はジョークだったぞ。
 竹下さんあたりも、ほかの点ではロクなものじゃなかったけど、時々漏らすジョークは秀逸だった。「言語明瞭意味不明」とか、「粛々」とか、「だわな」とか。
 っていうか、冗談のわからない人間に政治がまかせられるのか?
 私はまかせなくないな。
 だって、政治というのは、機能としてはジョークだよ。
 でなくても、普通の人間だったらビビって笑えないような事態を笑い飛ばしてみせるというのがリーダーたるもののつとめでしょうが。
 であるから、森さんの問題は、センスを欠いていることに尽きる。
 つまらない冗談であれ、とにかく何かにつけてジョークを言おうとしている姿勢だけは買ってあげようじゃないか。
 


6月22日 木曜日 晴れのち曇り
 朝、フジの「どうなってるの」の一コーナー「人物学習帳」(だっけ?)は、トルシエだった。
 キーワードは「赤鬼」「エキセントリック」
 おいおい。
 「赤鬼」って、差別用語じゃないのかよ。
 白人さんに「赤鬼」って言葉を使う感覚は、江戸時代の「異人さん天狗説」からあんまり遠くないと思うけど、実際のところはどうなんだろう。
 いずれにしても、白人さんを「赤鬼」呼ばわりにするのは、黒人に対して「黒んぼ」って言うのとおんなじだと思うけどなあ。
 赤鬼の系譜といえば……
 おそらく、最初はアントン・ヘーシンクだろう。神永五段を押しつぶしたオランダの巨人、赤鬼・ヘーシンク。
 で、次にチャーリーマニエル。バッターボックスで喚き散らす野蛮人。「ここを打つんだ」と、外角低めの位置に差し出したバッティングコーチのにぎり拳をバットで打ち砕いたケダモノ。八木沢投手のビーンボールを浴びてアゴを砕かれ、それでも喚いていた半獣半人。
 そして、ボブ・ホーナー。日本の野球を「地球の裏側にもうひとつのベースボールがあった」と揶揄した無礼者。ボール球にいちいち癇癪をおこさずにおれなかったガキ人格。赤鬼。
 ……いずれも、「無神経で乱暴な大男」のニュアンスだ。むしろ、動物じみている。けだもの、異形、化け物、異人種……間違っても、「土俵の鬼」や「鬼才」の「鬼」ではない。

 メディアの人間が、時に白人さんに対して、無遠慮なものの言い方をしてしまうのは、結局、コンプレックスの裏返しなのだと思う。
 彼らは、優越感を抱いている対象(身障者とか黒人とか中卒とか)に対しては、自らが抱いている差別感情が露呈しないように気を配った表現をする。
 しかし、自分が劣等感を感じている対象(白人とか高級官僚とか)に対しては、必要以上に無礼になってしまう。
 チンケな人たちだな。

 朝、慈恵医大病院に出動。
 帰り道、和田倉門の前を通りかかった時、皇居前の歩道を、上半身裸の外人さんが4人歩いているのをみかけた。
 まあ、こういう連中がいるから、トルシエが赤鬼って言われちゃったりするんだろう。
 暑いのはわかるけど。
 
 夜、朝日夕刊原稿の原稿を脱稿。


6月23日 金曜日 雨
 原稿執筆。
 雨の日は仕事がはかどる。
 雨が好きだから?
 違うね。
 なめくじだって、雨が好きなわけじゃない。
 ただ、太陽が苦手なだけだ。
 そういうふうに生まれついているんだよ。
 なめくじだとかライターだとかいった生き物は。


6月24日 土曜日

ball20.gif名古屋グランパスVS鹿島アントラーズ
 フジテレビにてテレビ観戦。
 ボール支配率は名古屋が上回っているように見えるが、名古屋はペナルティーエリア前での攻撃に迫力がない。対して、鹿島はカウンターが冴えている。

前半:右ビスマルクからのクロスに飛びこんだ柳沢がダイビングヘッド。素晴らしい。ゴン中山っぽい思いっきりの良さ。

後半:ゴール前混戦から小笠原が絶妙の浮き球スルーパス。フリーの熊谷がファーストタッチをうまく流して左足シュート。2-0
カウンターのパスを受けた平瀬が、ハーフウェー付近からキーパーと1対1。楢崎の動きを良く見て落ち着いて右足インサイドで決める。おお、こういうこともできるんじゃないか。
※アントラーズ、柳沢に変えて本田。ちょっと疲れたか。
※平野、左サイドから凄いクロス。やっぱりこのサイドでのキック力は魅力だなあ。
後半20分以降はグランパスが押し気味。福田の惜しいシュートなど、攻めまくる。
2?分:あれ?金古が出ている。ってことは中田浩二が引っ込んだのか?
※平瀬、決定的なチャンスを二度ほどはずす。案外、平瀬がハズすというのがアントラーズの勝ちパターン?
35分:平瀬に代えて本山。がんばれええ。
※鹿島、最終ラインは相変わらずカタい。
40分:カウンターで抜け出した本山。キーパーと1対1。決定的かと思えたが、ちょっと迷って横にドリブルしたのが悪く、楢崎に弾かれる。
43分:右サイド相馬から本山にセンタリング。ダイレクトで撃った右足シュートは楢崎がキャッチ。
●その他気付いた点。