12月12日 日曜日 晴れ
 三島由紀夫は太宰治が大嫌いだったのだそうだ。
 誰かが言っていたように、太宰と三島は本質的には似た者同士なのかもしれない。
 が、三島は太宰の自己憐憫を嫌い、自分を憐れむ代わりに世界を呪詛した。
 素晴らしいと思う。
 私は断然三島を支持する。


12月13日 月曜日 晴れ
 皇太子妃の懐妊確認できず。
 あたりまえじゃないか。だって、まだ6週間だろ? それに、仮に妊娠していたのだとして、妊婦は36歳の高齢だ。妊娠初期には流産の可能性はかなり高い。流産したらどうするつもりなんだ? また騒ぐのか?
 どういうつもりなんだ?
 こんなニュースに緊急性があるのか?
 一刻も早く国民に知らせる必要があるという判断は、いったいどこのあたりから出てきたんだ?
 いじめじゃないのか?
 テレビをつけたらTBSが宮内庁病院の上空にヘリを飛ばしていた。
 一種のセクハラだな。


12月14日 火曜日 曇り
 小学校の創立記念日ということで、少なからぬ数の児童が、米帝覇権主義ロリコンオヤジの妄想を具現化した地上げ屋のテーマパークに出かけたのだそうだ。タダ券が余っているという人がいたので息子も便乗して行って来た。
 くだらねえ。
 とは言わなかった。
 くだらないことになるから。


12月15日 水曜日 晴れ
 巣鴨。


12月16日 木曜日 晴れ
 この半月ほど、日記の更新を怠っていたことについて、一応の弁解をしておく。
 うんざりしていたのですね、つまり。
 いろいろなことに。
 結局、書かないでも良いことを書かないためには、時間を置くしかなかったわけです。
 一方的に話を聞いて、物分りの良い兄貴みたいにふるまいながら、しかも罪の意識まで背負わされている時、文章なんか書いたら、どうせひどい文章になるから。
 だって、本来オレは、どこからどう見ても兄貴のタイプじゃないんだから。
 世の中には、顔を見せるだけで相手の緊張を解いてしまうことのできる人格円満な人々もいる。
 私はそういう人間ではない。
 寛大で、情緒が安定していて、細かいことにこだわらない、そういう万人の父親みたいな人が、もっとたくさんいるべきだと思う
 でも、私はそんな男ではない。
 他人の心配事や妄想を聞かされても、悪い影響をこうむるだけで、相手の役に立つ事はできない。
 意地悪を言わないでおくという、たったそれだけのことを貫徹するためにどれほど私が消耗したか……
 ひどい文章になりつつある。
 黙ろう。
 はじめから、黙っているべきだった。
 誰が悪いというのではないのだし、特定の誰かを責めるつもりがないのなら、何も言うべきではないのだ。
 おい。
 オレは気にしてないぞ。
 気を悪くしているわけでもない。
 ただ、消耗しただけだ。
 許してやるから、もうしばらく放っておいてくれ。


12月17日 金曜日 晴れ
 小野伸二はどうやら海外に移籍しないようだ。
 まあ、いずれどこかに行くにしても、怪我を治して万全の状態に戻ってからの方がベターだろう。現在の状態でイタリアなりスペインなりに行って「この程度の選手か」という烙印を押されたりしたらかなわない。
 日本みたいなサッカー弱小国からやってきた選手は、到着していきなり活躍するようでないと、すぐに引っ込められてしまう。名波もなんだか干されているみたいだし。
 それはそれとして、いったいオリンピックまでの半年をどこで過ごすつもりなのだろう。
 浦和でやってほしい気持ちはヤマヤマだが、本人のためになるのかどうか……
 やっぱりエスパルスみたいな気持ち良くパスの回る環境でプレイした方が良いのだろうか。
 サンフレッチェも悪くない気がする。
 でも、やっぱり浦和に残ってほしいなあ。
 だって、伸二がいない浦和って……(以下自粛)

 あらまほしきシナリオとしては
  1. 伸二、とりあえずヴェルディ以外(!)のJ1チームに移籍
  2. 浦和は移籍金(できれば3億円ぐらいほしい)で実用的な中盤の選手(たとえば、Fマリノスの上野良治とか。外人でもいいぞ)とFWの新外人を獲得
  3. 路木、中村は、ピクンの残留は死守
  4. 伸二はエスパルスorサンフで大活躍。久保とのコンビとか澤登とのW司令塔とかはちょっと見てみたい。
  5. 伸二五輪でブレイク。ASローマまたはボローニャあたりに移籍。トッティの後継者とか。
  6. 浦和は、当然、ぶっちぎりでJ1復帰。
  7. 3年後、バロンドールを得た伸二、浦和に復帰。レッズ黄金時代のはじまり
 うーん、書いていていまひとつワクワクしないのは、やっぱり自分で信じていないからか。
 

12月18日 土曜日 曇り一時小雨
 村上龍氏論争によるサッカーカフェの混乱は一応収拾(っていうより飽きたんだね)したようだ。

 結局、村上先生の発言(一連のJリーグサッカー批判)の本意は、日本サッカーへ提言というよりは、日本人に対する苛立ちにあったのだと思う。サッカーはダシにされたに過ぎない。
 最近の村上先生は、どんな話題について語っていても(F1、音楽、テニス、ワイン)、最後には日本人批判に着地することになっている。
 その日本人批判自体も、特に耳に新しいものではない。
 危機意識のなさ。
 個性の欠如。
 すべては、「イン・ザ・ミソ・スープ」の中でアメリカ人のアタマのイカれた殺人鬼に言わせていたセリフに集約されている。
 正確に記憶しているわけではないが、そのアメちゃんは、「日本人は、日本という味噌汁の中に浮いたり沈んだりしている具なんだ」という意味のことを言っている。
 見事な比喩だとは思うが、でも日本人が、この先、欧米人風の個性を身につけることは絶対にないと思う。
 仮にそうなったら、龍先生が真っ先に襲撃されるだろう。