1月5日 日曜日 晴れ
 すんません。何をしていたのか思い出せません。
 おそらく、たいした事件は起こらなかったのでありましょう。
 めでたさも 先細りなり おらが春
 

1月6日 月曜日 晴れ
 深夜、曙橋に出動。
 禁煙を自慢。
 喫煙者は硬い表情で黙っている。
「一応承っておきましょう」
 という表情。
 ひとつ発見した。
 オレは喫煙者を憐れんでいる。
 水溜りの中でもがく青虫を見るみたいな目で。
 ははは。
 いい気分だ。
 かわいそうな奴らめ。


1月7日 火曜日 晴れ
 昼過ぎに原稿を2本。イラストも。
 天皇杯準決勝は、片目で観る。
 国見の強さはなんだか反則っぽい。
 午後5時、歯医者。
 根っこだけになった奥歯は抜かねばならないようだ。
「外科の先生に頼まないとダメですね」
 なるほど。切開して手術か。
 いやだなあ。


1月8日 水曜日 晴れ
 原稿を1本。
 長い昼寝。
 下痢。
 神経性のものと思われる。
 気を使ってるんだよ。
 オレなりに。
 神経だったらヘビにだってある、と言ったのはフィリップマーロウだったか。
 なるほど。
 神経が細かいのは、善良だからではない。
 むしろ独善的な人間が、神経を病む。
 自分の尻尾を呑むヘビみたいに。

03/01/09/木 01:26

 
1月9日 木曜日 晴れ
 終日蟄居。
 朝一番で原稿をあげた後は、丸一日ほぼ寝て過ごす。
 どうしても何もやる気が起きない。

 N波君。原稿の収集は週末にやります。
 原稿CD-Rのクラッシュ(なぜか読めない)の心理的ダメージが予想以上に大きくて、作業ができませんでした。
 必ず月曜朝までに収集分を発送しますので、もうちっとだけ待ってください。

 おお、トップページのカウンターが300に戻っている。
 確か90万近く(超えてたか?)ぐらいまで言っていたはずなのだが。


1月10日 金曜日 晴れ
 数日前、地球儀が出現した。
 以来、居間に常駐している。
 オレは新惑星の入場を許可した覚えはないのだが。
 かさばるばかり。憎い。
 実用性もさることながら、インテリアとして最悪。
 好きな人は好きなのかもしれないが、教養臭がうざくてあたしは嫌いです。
 まっすぐに捨てたいが、そうもいかない。義理が発生している。贈答。日本人の悪い癖。筑紫哲也に2時間の特別番組を作ってほしい。この国の贈答。
 くそ。
 十年前ならいざ知らず、今はエンカルタの素晴らしいPC世界地図があるではないか。どうして一般家庭に地球儀が必要だと、どこから考えてそのような結論に……。
 天球儀までついている。
 おそらく、こういうものを贈る人間は、自己顕示欲が(以下略)
 どうして何の相談も無くこの種のものを……
 
03/01/10/金 21:26

  1月11日 土曜日 晴れ
 終日昼寝。
 昼前に、郵便為替を換金するために一度だけ外出。
 ところが、郵便局の窓口は土日休業。業務再開は連休明けになるという。
 土曜日の午前中は営業しているとはずと思いこんでいたが、私の記憶違いだったようだ。
 前にも同じような経験をした気がする。
 郵便局は、いつから土曜日を休むようになったのだろう。銀行がATMの営業時間を無休にしつつあるというのに、金融機関たる郵便局が休日を拡大するのは、時代に逆行した措置なんじゃないのか?
 あるいは、民業を圧迫してはいけないという意味不明な遠慮(というよりも、そういう圧力がかかってるということか?)なのだろうか。
 いずれにしても、この役所は要らない。
 なくなったところで困るのは、不当に優遇されている大口顧客(つまりクソみたいなダイレクトメール業者)だけだ。明日にでも消えてもらってかまわない。オレには黒猫があればたくさんだ。
 小泉さんも郵政民営化などと遠慮したものの言い方をしていないで、ばっさりと「郵政取り潰し」と言えば良いのである。
 


 昨日分の記述は、実は初回アップ分を検閲(不適切な言及を削除)したものであったのだが、やはり検閲前のバージョンに戻しておくことにする。
 WEB上にたった十数分しかアップされていなかった幻の初回バージョンを読んだ読者から、「最初の方が率直で良かったですよ」という主旨のメールをいただいたからだ。
 ま、天の声というヤツですね。

 いや、初回分の方が率直であることは私とてわかっていたのだ。多くの読者にとって、文章は率直な方が良いということも。
 しかしながら、同時進行ノンフィクションであるこの文章は、一方において、プロのもの書きの手になる公的なテキストでありながらも、他方では市井の生活者によるプライベートな述懐だったりもする。で、プライベートな部分にかかわるごく一部の関係者にとって、率直な表現は、文章のレトリック以前に、書き手の人間性の問題として、ちょっとまずい場合があるわけです。
 具体的に言うなら、「他人からモノを貰っておいてクダクダ言うなよ」ということです。また、具体的な物品にまつわる具体的な愚痴を、事情を知ってる人が読んだら面倒だなと、義理のジャングルみたいな不愉快な世界に生きている意気地の無い一小市民として、私は、そういうことをちょっと考えたわけです。
 
 でも、グダグダ言うことにしました。失礼を承知で手前勝手な苦情を申し述べることにいたしました。
 だってウザいものはウザいですから。
 それに、人間には礼儀より大切なものがあるはずじゃありませんか。

 その礼儀より大切なものは何だ? と?
 よし、答えてやろう。
 オレの気分だよ。
 礼儀なんかのために、たった一度の人生を猫背で歩いてたまるもんか。
 って、うーん、ガキですね。これじゃ。
 しかしまあ、せめてウェブ上ではガキでいようではありませんか、皆さん。
 安全弁ってやつです。
 実社会でのざあますづきあいにおいては、お上品な猫なで声が変更不能なデフォルト設定になっていて、これはもうどうにも動かしようのないこの国の病理なわけですからして、せめて電脳空間では無防備失礼かつ険悪粗雑な内心の呪詛ないしは世上で言うところの「本音」というやつを存分に吐露しようではありませんか。

 で、今日だ。
 朝日小学生新聞をわざわざ持ってきてくださった。
 あきれた。
 朝日小学生新聞。
 まだこんなものがあったとは。
 醒めない悪夢って実在したんですね。びっくり。
 前回分を読んでいないことにご不満を表明しているところを見ると、前回も持参してきていたようだ。
 いまどきこんなものを配達させているのか? 
 で、それをうちに再配達?
 なんのつもりだろう。
 わかっている。
 先方は、要するに私の家が新聞を取っていないことを不満に思っている。
 何度ご説明申し上げてもわかっていただけないのだ。
 教養のある文化的な家庭は必ず新聞を購読するはずだという牢固たる確信を決してお捨てにならないのだ。
 いや、旧世代の人間が旧弊な常識を捨てないことそのものは、これは、仕方のないことであるし、当然のことでもある。私がどうこう言えることではない。どうにかできる問題でもない。出来上がった脳味噌と焼き上がったパンは元には戻せない。ましてカビまで生えていたんでは……
 ですから、当方としては、新聞に関しては緩衝地帯に指定したいわけです。新聞購読の話題はご法度、と。
 で、ゲーム脳が危険だから新聞が必須だとかいった、そういう奇妙なちょんまげ常識は、できるならばそのまんまお墓まで持っていってくださるとありがたいわけで、新世代の人間に押し付けないでほしいわけです。
 それにしても小学生新聞。
 大人が作る子供向け情報。
 毒を抜いた4コマ漫画。
 クソ面白くも無いのみならず腹立たしくさえある無内容な(以下略)
 こういうものを「教育的」と思う神経は(以下自粛)
 北朝鮮ライクな(以下略)

「ニュース番組も見せていないようだし……」
「本当は、こういうものをもっと読むと……」
「色々ともっと知識を……」

 反論はしないよ。
 っていうか、議論自体したくないのだよ。
 だって、新聞に載っていることが真実だと思い込んでいるような人間に向かって、自分がテレビを観ない理由を説明しきる自信なんて到底ないから。
「インターネットの出会い系とかウィルスとか、新聞に載ってますけど大丈夫なんですか」式の質問に、
「お宅に届く詐欺勧誘だらけの郵便よりはずっとマシですよ」
 と答えずに済ますぐらいが、現状では、精一杯の譲歩なんですよ、わたくしの側からの。
 あーあ。
 面倒なことを書いてしまった。