5月12日 日曜日 くもり
一歩も外に出ず。
仕事にはげむ。
5月13日 月曜日 くもり
朝から原稿。
午後までに2本脱稿。
えらい。
夕刻、赤羽にて打ち合わせを兼ねた会食。
帰宅は深夜になった。
@2ちゃんねるのポエマースレッドに爆笑。
朝方まで熟読してしまった。
良スレ。ぜひ、訪問すべし。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1009793148/
いや、久しぶりに腹の底から笑った。
ありがとうみんな。ぼくたちはひとつだ。
5月14日 火曜日 晴れ
久々の快晴。
昼まで寝て郵便局に行く。
午後、巣鴨に出動。
※トルシエ監督、会見を拒否
17日に予定されている登録選手の発表は、代理の協会役員がリストを読み上げるのみ。そういう手順で進める。で、トルシエ本人は18日のフランスVSベルギー戦を視察するんだそうだ。
うむ、いいぞフィリップ。
くだらぬセレモニーに付き合う必要はない。
記者諸君の予定稿に義理立てする必要もない。
好きなようやりたまえ。
私はいつでも君の味方だ。
……しかしだ。フィリップよ。
友人としてひとつだけ忠告したい。君は、時々、メディアの人間に対して礼を失した態度で臨むことがある。自覚しているかね?
「わかっている。それが私の小さな欠点のひとつだ。非常にロジカルな短所だ」
ロジカル? どういうことだ?
「つまり、トルシエがトルシエであるために不可欠な欠点だということだよ」
不可欠な欠点? 君は逆説を弄んでいるのか?
「違うよ、タカーシ。いいかね、私は今、逆説の形でしか真実を語れない場所に立っている。代表監督というのはそういう職業なのだ。特にこの不思議の島国では、希望が失望の保険として機能し、ゼロであることが全方位的な儀礼の前提になっている。とすれば、欠けている部分こそが最も有効な武器になるはずじゃないか」
わからないよ、フィリップ。お手上げだ。ぼくは君が考えているよりずっとストレートな人間だ。そういうまわりくどい理屈は理解できない。
「では私の方から尋ねるが、フィリップトルシエの最大の美点は何だ?」
……まあ、強いて言うなら、面と向かって自分の美点を尋ねるような態度――つまり率直さだろうな。
「皮肉か?」
いや、皮肉ではない。君の口調に合わせているだけだ。
「よろしい。とにかく、重要なのは、私の最大の長所が率直さであるという点だ。わかってくれてうれしいよ。で、その率直な人間である私は、両耳の間に粘土の塊を詰め込んで、その粘土を脳みそだと思い込んでいる糞虫たちに対してどんなふうに振舞うべきだと思う? 率直な人間は糞虫の靴を舐めるべきだろうか? というよりも、糞虫が靴を履いていること自体非常識な話じゃないか」
……つまり、キミは彼らが嫌いなのだな?
「もちろんだ。虫唾が走る。だからこそ私は失礼を発動する。それが率直さということの唯一のありようだからだ」
なるほど。で、そのフィリップトルシエの天使の如き率直さを嘉する限りにおいて、メディアに対して失礼である点が、君の最大の長所になる、と、そういうわけだな?
「その通り。代表監督の椅子は座るためのものではない。振り回して敵をなぎ倒すための武器なのだ」
……フィリップ
「なんだ?」
いや、うまく言えないんだが、とにかく僕は君の武運を祈っている。このことを忘れないでくれ。僕はいつでも君の味方だ。代表監督の椅子が粉々に壊れた後でも、僕はいつでも君の友達だ。
「……おお、そろそろ試合の時間だ。失礼するよ」
ベストを尽くしてくれ。
ノルウェーVS日本代表
スタメンは以下の通り。
久保 鈴木
中田
小野 市川
稲本 福西
中田コ 宮本 中澤
川口
- 結果は0-3の惨敗。いいところなし。敗因? たぶん、代表をBluesと呼びたがった人たちがいけないんだと思う。
- 前半は攻められっぱなしながらも、相手の詰めの甘さに救われてなんとか無失点。
- 後半にはいって、良い流れになってきたと思ったらいきなり失点。なるほど、カウンターのチームというのはこうやって点を獲ってくるんだな。勉強になった。
- 相手FK→オフサイドかけそこね→後列から飛び出してきた選手に決められて1点目
- 2点目、3点目は、中盤のミスからボールを奪われてディフェンスを完璧に崩されました。
- どうも、高い位置でボールを持たれるとフラット3は為すすべなく大ピンチを招く。っていうか、フラット3はそもそも3人で守る守備ではないのだからして、ミスは許されないのだね。うん、勉強になった。
以下寸評
- 久保 5.0 開始2分で裾が出ていた。ポストにもならなかった。投函されない手紙のように、シャイな男の魂は、異国の芝の上を漂っていた。
- 鈴木 6.0 郵政省。民営化されない屈強なポスト。投函は受け付けるが配達はしない。ねえミスターポストマン、僕に葉書きは? えっ? ディフェンスで忙しくてそれどころじゃない? で、橋の上から捨てた?
- 柳沢 5.5 He's just a Linker at all.
- 中田 6.0 ボールタッチが少なかった。キープ力はさすがだったが、決定的な仕事はできなかった。マークがキツかったのだろうか?
- 小野 6.5 地蔵菩薩のごとき安心立命のキープ力。でも、いつになく持ちすぎ。せっかくキープしても前線にパスが出せない。前線のせいなのか、あるいはもっと根本的にチームが機能していなかったということなのか。南無。
- 市川 5.0 寝過ごした牛乳配達員。突破できず。
- 三都主 -- 採点不能。ボールタッチは2回?
- 小笠原 -- 同じく評価不能。
- 稲本 6.5 粗暴な三男坊は頼もしい番犬だった。中盤の荒法師。いくつかのミス。いくつかのインターセプト。パスセンスは向上しているかもしれない。でも、ミドルシュートはやっぱり月に向かって撃っていた。
- 福西 4.5 バイトの兄ちゃんみたいな勤務態度。時給力だけ。
- 戸田 7.0 やはり魔除けとして欠かせない人材。カバーリング、展開力、威嚇力ともにこの日のMVP。ミドルパスの精度が福ちゃんとはまるで違う。
- 明神 6.0 よくわからなかった。危険察知能力の高さは感じた。ちょっと暗神だった。
- 中田コ 5.0 堅実な守備をしつつ1試合に1個は必ず素人みたいなミスをする律儀さ。それはともかくとしても、今日はデキがよろしくなかった。腰を打ってから後は顔面蒼白。大丈夫か?
- 宮本 5.0 家庭教師センターから派遣されてきました。火事場では無力。
- 中澤 6.5 ヘッドは効いていた。でも、この選手が効いている試合というのは、チーム状態が良くないことの証明かも。
- トルシエ 5.0 フィリップよ。負けた時こそ笑うべきではないのか?
がっくし。
寝よう。
「もう寝たか?」
おお、フィリップ。今日は残念だった。気を落とすな。
「大丈夫だ。私はロジカルだ」
とにかく、しばらく体を休めることだ。君も寝ると良い。
「……代表監督に寝台は用意されていない」
……というと、君は椅子の上で寝るのか?
「針の筵、荒れた薪の上、あるいは断頭台の首輪の中……」
フィリップよ。気持ちをしっかり持て。親善試合の敗北が何だというんだ。
「大丈夫。私は眠らない」
ダメだよ、フィリップ。人間は眠らないと再生できない。誰でも同じだ。
「もし私がここで眠ってしまったら、誰がこの闘いを続行するんだ? フィリップ・トルシエ以外の一体誰がこの状況を引き受けることができる?」
フィリップよ。君には眠りが必要だ。眠れ。そして、夢を見るんだ。甘い、懐かしい夢を見るんだ。君は癒されるべきだ。闘いの続きは目覚めてからでも遅くない。
「夢なら見ている。私の夢はいつでも目覚めている。代表監督の夢は、いいか、タカーシ、私の夢は芝の上にある。そしてそれは私がジュール・リメ卿から受け継いだ正統な権利でもある」
……君は間違っている。君の見ているのは悪夢だ。目覚めている時に夢を見る人間は、いずれ狂気に囚われることになる。フィリップよ。眠れ。そして、今夜のことは忘れてしまえ。
「私はロジカルだ」
まだわからないのか? 狂気ほどロジカルなものはない。はっきりした話じゃないか。惨敗の夜にロジカルに目覚めているのだとしたら、君は既に……
「狂気以外の何が私の選手たちを優勝に導くことができると思う?」
……フィリップ……君は、本気で優勝を狙っているのか?
「そろそろ失礼する。戦術の練り直しをしなければならないからね」
フィリップ。
「6月が終わるとこの国の雨季は終わる。その時にまた会おう」
――続く――
5月15日 水曜日 晴れ
午前7時にいったん起床。
朝食を採りながらテレビを観て、午前9時にふたたび眠る。
目覚めた理由が空腹でしかない以上、腹がふくれればただちに眠くなる。それが道理というものだ。
再び目が覚めたのは午後6時過ぎ。
「なるほどな」
と、つぶやく。
ここしばらく、ろくに太陽を見ていない。
休暇中のドラキュラのような日常。
女吸血鬼はやっぱり生理不順なのだろうか。
いや、どうでも良いのだが。
「特ダネ」(CXの朝ワイド)の伝えるところによれば、在中国の阿南大使は、瀋陽の例の事件が発生する4時間前に
「北朝鮮難民は追い返せ」
という旨の指示を出していたらしい。
本当だろうか。
外務省は否定しているようだ。
真相はわからない。
キャスターのズラが吼えていた。
「何をやっているのか!」
とか。
「どういうつもりなのか」
とか。
鬼の首を取ったみたいにあきれてみせていた。
あんたこそ、何を言ってるんだ?
何様のつもりなんだ?
っていうか、君は自宅を難民に開放する覚悟があって吼えてるのか?
たとえばの話、君の職場(スタジオ)に
「ワタシも出演させてください」
と、北朝鮮のキャスターが乱入してきたらどうする?
排除するんじゃないのか?
この人はどうしていつも世界一偉そうにふるまうことしかできないんだろう。
黙っている時でさえ
「ああ、オレはわかってるけどさ」
という表情でアピールしてる。
しゃべればしゃべったで必ず
「要するにこれはこういうことなんですよ」
ってな調子。
「オレはあんたらパンピーと違って色んな事情を知ってるからあえて言うんだけどさ」
というセリフが顔に書いてある。眉間のあたりにゴシック体で。
誰のブリーフィングを受けてるのか知らないけど、政治経済芸能社会から医学工学法律国際事情、コンピュータ、バイオテクノロジーまで、ぜーんぶ「知ってるよ」「オレはわかってるよ」ってな態度で乗り切る。
尋常な神経ではない。
異常な自信家なのか、それともとんでもない馬鹿なのか。
言っていることの是非(←もちろん、田代まさし擁護とか、巨泉マンセーのご発言の数々は、内容的にもクズだが)はともかくとしても、モノの言い方の傲慢さだけでキャスターとしてはアウトだと私は思うんだが、どうなのだろう。ああいうのが朝の時間帯の主婦にはウケるんだろうか?
「自信満々で素敵だわ」
「男らしいわ。堂々としてるわ」
か?
そんなツボにはまった視聴者は1%もいないと思うぞ。
たぶんスタッフやアシスタントがおだてているのがいけないのだろう。
なにしろ横に座ってるねえちゃん(おばさん?)が、オグラさんの発言のいちいちに常に全面的に感心してるからなあ。
ねえ、○○さん(名前忘れた)。
(´_ゝ`)フーン
とか
(゚Д゚)ハァ?
とかって、たまには突き放してやらないとダメだよ。
つい先日も、ゲームソフトレンタル訴訟について、ゲーム屋さんの弁護士の主張そのままのご意見を2分ばかり独演状態で演説してた(←実際、カネでも貰ってるのかと思いましたよ、あたしは)し。
ヘンなオヤジだ。
一度朝マナにでも出してみたいなあ。
で、あそこに出てくる声のデカい強引な論客の皆さん相手にどこまで知ったかぶりが通じるかためしてみてほしい。
「あー!その話はもういいから! はい、CM行って!」
ってな調子で、タハラさんに話の腰を折られまくって、それでも強気が維持できるのか、ぜひためしてみてほしい。
さて、実際のところ、領事館の連中はどうしたら良かったのだろう?
あんなダブルバインド(つまり、日中関係と日朝関係の矛盾、および人道という建前と外国人受け入れの間に横たわっている矛盾。さらに、現場の日常と国策の間にある齟齬)の中で、いったい適切な対応なんてものが存在するものなのか?
現状の日本では、難民の受け入れについて国民的な合意が存在していない。本音を言えば、誰もが難民の大量流入を嫌がっている。それどころか、われわれはアジアの貧乏人が職を求めてやってくることにさえ拒否感を抱いている。
もちろん外務省や入管も、素性の怪しい外国人を排除する方針で一致している。
とすれば、領事館が難民を追い返すのは必然ではないか。
なんだか、昨日の宮本君みたいだ。
チームの共通理解がバラバラになって中盤のプレスが消滅しているピッチの上で、不可能なディフェンスを任されている哀れなディフェンダー。
ラインを上げれば後ろがスカスカになるし、下げればタコ殴りに攻められ放題になる。
どうしたら良いんだ?
難民にしてみれば、ディフェンスの穴を突いて突破するほかに生きる道はない。
とすれば、彼らが日本の領事館を狙った(だって、ふだんから門が開いてたっていうんだから)のは不思議でもなんでもない。
理解できないのは、「門を開けておいて追い返す」というダブルスタンダードだ。
難民受け入れが面倒(いや、確かに面倒だと思う)だというのなら、入ってきたものを押し返すのではなくて、ハナから入れないように入り口をガチガチに固めておけば良かったと思うのだが、そうできない事情があったのだろうか。
不思議な事件だ。
深夜、ふと目覚めると3時過ぎ。
ん? そういえば今日はCL決勝の日だ。
私の体内時計にはサッカーの神が宿ったのかもしれない。
レアル・マドリッドVSレバークーゼン
- 3時半過ぎにキックオフ。会場はどこなんだろう? 陸上トラックがあってちょっとシラける。
- 凄い。開始していきなりとんでもなくキツいプレスのかけあい。ボール持ってから考えてるような選手は一発で囲まれてしまう。フットサルみたい。
- レアル1点目:おおお、ロベルトカルロスのロングスロー→ラウルの左足→当たりそこねのゴロゴロがキーパーの左手をかすめてゴール隅に……うーん。わざと弱弱のゴロを打ったんだろうか。
- レバークーゼン同点:左サイドFKからルシオのヘッド。強い!
- この後レバークーゼン押し気味
- レアル2点目:うわあ。左サイドを抜け出したロベルトカルロスが上げたボール。ボヨヨーンと上がった浮きダマをジダンが左足ボレー。空手の回し蹴りみたいな。凄い。それにしてもどうしてドフリーだったのか。
- 後半開始寸前、いきなりストリーカー登場。
- 試合は一進一退。
- やっぱり強い方のチームがリードすると試合は膠着する。強豪チームの膠着力。
- ああ、ルシアが壊れる。心配。
- ロスタイムは7分。攻めまくる薬屋。ゲルマン魂。しかしレアル必死の守り。なんという迫力。まるでスペースが無い。ある意味三菱養和サッカースクール3年生クラスのサッカーみたいだ。
試合終了。寝よう。明るくなってきた。
5月16日 木曜日 晴れ
午後から取材。外苑前に出動。メガビジョンを見てきた。
素晴らしい。
ある意味ではスタジアムで観る以上にサッカーがよく見える。
テレビ画面とは比べるべくもない。
素晴らしい。
説明してくれた担当者の話では、今回のワールドカップで「バーチャルスタジアム」が採用されなかったのは、技術的な問題ではなく、権利関係と警備がクリアできなかったからだそうだ。
残念。
帰りは原宿まで歩く。
なるほど。
5月17日 金曜日 曇りのち雨
サンスポがトバしている。
トルシエ大暴言、「日本はW杯準決勝に進むな」(byサンスポ)
【パリ16日=石倉勇】日本代表のフィリップ・トルシエ監督(47)=写真=が欧州遠征中に「日本はW杯準決勝に進むべきでない」という暴言を吐いていたことが16日、分かった。
舌禍事件はマドリード・サンチャゴ・ベルナベウ競技場で行われた7日のレアル・マドリード戦直前練習後、フランス人記者だけを集めた非公式会見で発生した。
「トルシエは、日本はW杯4強に進むべきではない、と言っていた。日本のようなサッカー新興国が準決勝に進出することは大会の価値を下げることにつながる。ホスト国の監督としてはかなりユニークな発言だった」とフランス紙記者が証言した。
ユニークではすまされない。W杯ホスト国の監督にあるまじき発言。日本のサッカー熱を一気に冷ましかねない失言だ。日本国内向けには景気のいい優勝宣言を連発してきたはずだが…。
同会見で現実的な目標を「決勝トーナメント進出」に設定したという同監督は、現在パリの自宅で静養中。18日、パリ近郊サンドニで行われるフランスvsベルギー偵察後に帰国予定だ。(以上、5月17日、サンスポのWEBより天災、じゃなかった転載)
あきれたな。
記者君は肉骨粉でも食ったんだろうか。
デスクは止めなかったのか?
訴訟を起こされたらひとたまりもないと思うんだが、じきに帰国する外人だと思ってナメてるということなんだろうか。
まあ、訴訟が無くてもこの記事が致命的である点は変わらない。
だって、記事の行間に「私はバカです」という文字がゴシックで大書してあるわけなんだから。
- まず第一に「フランス人記者だけを集めた非公式会見」という前提が噴飯。仮にトルシエとフランス人記者たちの間に懇談の機会があったのだとしても、「非公式」である以上そんなものは「会見」ではないし、その中で発された言葉は代表監督の公式の発言ではない。
- 仮にトルシエが記事どおりの発言をしたのだとしても、その言葉の前段にどういう文脈があったのかがはっきりしているのでなければ、発言の意味は確定できない。ジョーク(「オレがその気になればベスト4進出ぐらいは軽いけど、まああんたらの空気読んでそれはやめとくよ」)であったのかもしれないし、皮肉(「キミらヨーロッパの記者はどうせ日本なんか問題にしちゃいないんだろ?」あるいは「あんたたちにしれみれば、今回のW杯はどうせ地球の裏側の事件なんじゃないのか?」的な)だったのかもしれない。
- そもそもこの記事を書いた記者は、件のフランスの記者と間で何語で会話をしたんだ? フランス語ができないから「非公式な会見」にはいりこめなかったんじゃないのか?
- ってことは、これは「代表監督が外国人記者に対して語った非公式な発言についての、通訳を介した伝聞の抜粋を論評した記事」なわけだ。しかも、トルシエの発言を紹介した記者の名前も特定されておらず、その記者から掲載許可を取っているのかについても明記されていない。おい、もしかしたら記者仲間のダベりをそのまんま記事にしたのか? まさか。
- この記事を読む限りでは、フランス人記者がトルシエの発言を「ユニーク」と表現した時のニュアンスがわからない。彼は本当に「知ってるか? オタクの監督をやってるトルシエって野郎はあきれた裏切り者だぜ」ということでご注進におよんだのか。それとも単に「あいつのジョークは相変わらずわかりにくいぜ」ぐらいのことを言っただけだったのか、あるいは「まったく面白い男だよ」なのか、それがわからない。
レアルマドリッド戦の時には、スポニチが、「トルシエがジダンにサインをねだっいた!」(←おい、「ねだった」はないだろ? トルシエだってそこいらへんの女子高生じゃないんだから)という記事を大威張り(それもジダンとトルシエの隠し撮りっぽい2ショットを根拠に)で載せていたのにあきれたものだが、今回はそれ以上だ。
※代表選手23人発表。
うーむ。
高原の不選出が残念。胸がつまる。気を落とさずに体調を万全に戻してやりなおしてほしい。ワールドカップがすべてではない。
中村俊輔の落選も残念。膝の負傷だろうか?
俊輔の場合は、かえって選ばれない方が良かったという気もする。選ばれてもプレースタイルからして使われない可能性が高いだろうから。使われたとしても途中交代の左サイド。実力を十分に発揮できるかどうかは疑問だ。
とすれば、不本意なポジションで不自由なプレーをするよりは、じっくり力を蓄えて次回を期する方が良い。がんばってほしい。
……トルシエが記者会見を回避した気持ちはわかる。オレみたいなまったく無関係な立場の者でさえ言葉に困るんだから。
いや、真面目な話、会見は不要どころか有害ですらある。
なぜというに、選手選考の根拠について本当のことを言う(フィジカルが弱いとか、戦術理解が浅いとか、性格が暗いとか……)のは選手に対して失礼だし、かといって嘘を並べるのはチームを害するからだ。
ってことは、代表監督は、選考について質問をされた場合、穏当な決まり文句を並べるほかにテが無いわけだ。
説明責任?
うむ。かりに代表監督に説明責任があるのだとしても、それは本番の試合の勝敗に関してだけだとオレは思うよ。
まあ、候補選手に対しては、選考理由(と不選考の理由)について説明責任があるかもしれない。
でも、いずれにしてもメディアに対しては、何の説明責任もない。
説明不能なんだし。
念のために補足すれば、選手選考について代表監督が当日に会見しないことが「異例だ」とか「日本だけだ」というのはウソ。
寝よう。
一晩寝て、彼らを許してあげることにしよう。
好きで黄色い記事を書いてるわけじゃないんだろうから。
わかってるよ。
仕方が無いんだよね。
脳みそが黄色いんだから。
5月18日 土曜日 雨のちくもり
朝から雨。
よく寝た。