4月28日 日曜日 晴れ
 大赤羽祭り。
 と言ってみても、誰にも通じない。
 この祭りは、参加者にとっても見物人にとっても「馬鹿祭り」以外のなにものでもない。
 だって、発足以来、四十有余年にわたって「馬鹿祭り」と呼び習わされてきたわけだから。
 つまり、馬鹿ということが、好むと好まざるとにかかわらず、この町の伝統なのですね。

 さよう。
 馬鹿な祭りではある。
 名前の通りだ。
 町の顔たる祭りが、馬鹿の冠をかぶったまま47回も繰り返されてきたことについては、あるいは責任者の見識が問われるべきところなのかもしれない。
 しかしながら、祭りが馬鹿でなかったらそれは祭りではないという事情もある。
 少なくとも、この町の多くの人々はそう信じている。
「賢明祭」「賢人フェスタ」「沈着踊り」「理性祭り」……そんな半可くさいイベントに誰が熱狂するというのだ?
 結局、馬鹿がイヤなら祭りをやめれば良いのであって、やる以上は断固として馬鹿を通さねばならない。そういうことだ。

 ところが、誰なのかは知らないが、この「馬鹿祭り」という名前を恥じている一群の人々がいる。
 おかげで、この祭りの正式名称は、何年か前から「大赤羽祭り」というはなはだ不得要領なものになった。
 しかも、この逃げの名称を発明したその男たち(女かもしれないが)は、名称変更を断行する勇気をすら欠いていた。彼らは周囲との(つまり馬鹿派との)軋轢を恐れたのである。
 で、結局、「馬鹿祭り」は、「赤羽祭り」のサブタイトルみたいな位置づけで命脈を保っている。具体的に言うと区のサイトでも、印刷物の案内でも、看板でも、すべてそういう扱い(つまりメインタイトルが「赤羽祭り」でサブタイトルが「馬鹿祭り」というどっちつかずの状態)になっているわけです。
 この不自然な二股名乗り状態のフェスティバルを私は「薄ら馬鹿祭り」と呼びたい。

教訓:馬鹿を標榜する者にとって、薄らであることが一番の恥である。
 以下に写真を掲載する。
baka-festa ※大赤羽祭りの横断タイトル。馬鹿祭りがロゴとして顔を出している。微妙

gals
※路地を闊歩するブラスバンドのねえちゃんたち。このほか、纏、太鼓、踊り、バトントワラー、サンバ隊、オカマさん、ふんどしの兄貴といった、色々な意味で「おいしい被写体」が大挙パレードを繰り広げる。
で、路上には、不自然に倍率のデカいカメラや赤外線暗視機能を備えたビデオムービーを携えたカメコ(カメラ小僧)たちが陣取ることになるわけなのだが、彼らは、当然、地元民には到底不可能なアングルでグッドショットをゲットしているものと思われる。私の場合は、いつどこで誰が私を見ているかわからないので、この程度の寄りが限界。

kuruma-za ※路上の車座集会。法被を着こんで現れる衆の中にはヤの字が多いような気がするのだが、あるいは法被やふんどしという身構えは男の心性と言動をやさぐれ方向に持っていかずにおかぬものなのであろうか。

 来年からは、「赤羽馬鹿祭り」に戻してほしい。
 で、その年の一番の馬鹿を招待して(たとえば、今年度なら、田代まさしとかはどうだろう)、盛大にやると良いと思うのだがいかがなものか。
 

4月29日 月曜日 晴れ
ball20.gif日本代表VSスロバキア代表

 国立競技場にて生観戦。
 チケットが「カテゴリー4」(ゴール裏の自由席ですね)だったので、早めに出かける。
 昨日、ネット掲示板に「カテゴリー4のチケット4枚を持っているのだが、4人が揃って座りたい場合、試合開始何時間前に会場入りするべきだろうか」という旨の質問を投げ込んでみたところ。「3時間前なら確実、2時間前ならたぶん大丈夫。1時間前では絶対無理」という答えが即座に書き込まれた。なるほど。
 というわけで、午後2時頃(キックオフ2時間前)に到着。
 なんとか座れる。
 ネット情報に感謝。好天に恵まれた素晴らしい観戦経験だった。
 試合については割愛。
 俊輔のパスが美しかったことと、柳沢の意外な活躍が印象に残った。稲本は、ちょっとミス(っていうか、判断の不確かさ)が目立った。

daihyou ※試合前の練習の時にホーム側のスタンドに現れた代表ユニのフラッグ。デカい。でも、浦和レッズのフラッグよりは小さい。ははは

 帰宅してビデオを再生してみると、セルジオが吼えている。
 ので、途中でビデオ鑑賞を断念。
 私の目で一度観たゲームど、もう一度セルジオの目で観る理由がどこにあるだろう。
 スタジアム観戦のもたらす福音ひとつは、先入観なしに試合を観られることだと思う。
 腹に一物ある解説者がミスリードをたくらんでも、ナマで観戦した者の脳内映像を編集することはできない。
 セルジオよ。
 柳沢は、あんたが言うほど悪くなかったぞ。
 百歩譲って、柳沢を右サイドに置く采配が言語道断の奇策であるのだとしても、試合の位置づけ次第では、奇策もまた策だ。こんなことは、キミだって本当はわかっているはずだろ?
 戦術の深化のために戦略的敗北が必要であるのと同じ意味で、システムの活性化のためにはシステムの死が不可欠だ。とすれば、柳沢の右サイドは、無意味だという意味だけでも意味がある。そうじゃないか?

 言っておくが、
「ゴールキーパー無しの試合をやってみたい」
 というトルシエの発言は、あれはジョークではない。
 状況が許せば彼はそれをやるだろう。
「そんなものはサッカーではない」
 とキミは言うだろう。
 私もそう思う。
 しかしながら、ピッチャーにとって27三振が究極の投球であり、4回戦ボクサーの考える理想の試合が眼鏡をしたままのファイトであるように、ある種のサッカー監督はキーパー抜きのゲームを夢想するものなのだ。
 わかってやってくれ。
 そして、トルシエを勘弁してやってくれ。
 不埒な理想でも持ってないよりは良い、と、そう考えてやろうじゃないか。
 何? 代表監督は何よりもまずリアリストでなければいけない?
 うん。その通りだ。
 でも、リアリストが日本の代表監督を引き受けると思うか?
 それに、私見を述べるなら、私はリアリストの失敗に加担するよりは、ロマンチストの敗北につきあってやるつもりだ。
 

4月30日 雨
 昼過ぎまで爆睡。
 原稿をあげる。
 セッチーの顔を描くために資料を探す。
 意外なことに見つからない。
 あんなにテレビに出ているのに、ネットに写真がないのはどういうわけだろうか。
 仕方が無いので亀井静香を参考に記憶で描く。
 あんまり似ない。っていうか、似てはいるのかもしれないがデキに納得できない。
「人の好いおばさん」の顔が出来てしまう。
 黙っていれば人の好いおばさんなのかもしれない。

※ナビスコ杯浦和は2連勝
 うっかりしていた。テレビ放映があったらしい。
 見逃してしまった。
 悔しい。
 貴重な勝ち試合を……
 井原がゴールを決めたらしい。


5月1日 水曜日 くもり
 午前中、コンボドライブが届く。
 ざっと事情を説明しましょう。


 で、保証書と現品と引き換えに、交換品が今朝届いたわけです。

 ……てなわけで、なんだかんだで、4回も接続しなおしてやっと正常に起動。
 無駄な男のくだらない一日。
 ♪lala, how the life goes on〜 


5月2日 木曜日 晴れ
 午後に原稿を1本。
 夕刻、実家に顔出し。
 ん? 今日はホンジュラス戦があるはずじゃないかって?
 その通り。午後7時キックオフだ。
 神戸ウィングスタジアムでの生観戦は無理でも、せめて自宅のテレビの前に居たかった。
 でも、不可能だった。
 大型連休のド真ん中に結婚式を挙げる自我狂のカップルがいたからだ。
 いや、私が呼ばれたわけではない。が、招待を受けた親戚が、遠く新潟からやってきたのだ。しかも、一人のお年寄り(だって、94歳の年寄りを何日も置き去りにして出てくるわけにも行かないですから)を伴って。
 で、血族イベントが発生。
 非常事態。
 サッカーなんか一発で吹っ飛びです。

 おそらく、結婚するカップルは、自分たちのことしか考えなかったのであろう。
「みんなに来てほしいからぁー」
 ってな調子の自分たちのクソ甘ったれた考え方が、どんな範囲にどの程度の影響を及ぼし得るのかということについて、正確な予測ができなかったのであろう。
「みんなきっと祝福してくれるしぃー」
 か?
 バカ。
 でも、彼らはきっと幸せになる。
 なんとなれば、幸福とは周囲を無視する能力のしからしむるところだから。
 畜生。
 いずれにしても他者の幸福を祝福できない人間は、サッカーを観る資格を持っていないというのが平成日本の統一見解だ。
 おめでてーな。
 と言っておこう


 大事な順位争いや代表戦のある日に限ってはこのテの義理がらみが発生する。
 勘弁してほしい。
 血族のやっかいさは、関係を維持するというたったそれだけのことのために様々なやっかいごとを引きうけねばならないところにある。関係自体には、何のメリットも有効性も無いのに、だ。
 といって、関係を絶つためには、さらに面倒なゴタゴタが待っている。
 まったく。
 デキの悪いディフェンスシステムみたいだ。
 
 別室のテレビを確保して、観戦態勢を整える。夕食も別に運ばせる算段をつける。
 いいぞ、世渡りがうまくなってきたじゃないか。
「邪魔をしたくないから」
 なんて、他人様を邪魔者扱いにしておきながらそういう言い方ができるようになったオレはなかなか人間ができている。
 でも、居間のテレビから音が漏れてくる。それも年寄りオリエンテッドに音量をアップした三味線番組(そんなものがあるのか?)のアンサンブル。気が散ってかなわない。
 あんなベンベンした音色のどこが良いのだろう。
 三味線は、年寄りとともに滅びると思っていたのだが、どうやら三味線界(どうしてそんな世界があるんだ?)には続々と若手が現れている。
 困ったことだ。
 落語を除く伝統芸能には残らず滅びてほしい。  
  
ball20.gif日本VSホンジュラス
 日テレにてTV観戦。
 解説は元ヴェルディの武田。現役時代のイメージに似合わず、朴訥。達者なしゃべりというわけにはいかないが、邪魔にならない。声のトーンの暗さが気になるが、邪魔にならない。たいしたことは言わないが、邪魔にならない。ってことは、合格だ。解説者は邪魔にさえならなければ良い。黙っていれば満点だ。
 実況はTアナ。勉強家ぶりが逆効果。余計なしゃべりが多い。
 試合は3-3で引き分け。バタバタした試合だった。
 
 日本側の得点は、すべてセットプレー。すなわち、俊輔のFK、俊輔のCK、と俊輔がらみのPK。
 見事だった。
 まあ、相手キーパーがボだったといってしまえばそれまでだが。
 それにしても見事。


5月3日 金曜日 晴れ
 午後、打ちあわせを兼ねてB社S氏とサッカー観戦。市原臨海競技場に出かける。
 内房線五井駅からタクシー。思ったより遠かった。
ball20.gifナビスコカップ予選リーグ 市原対G大阪
jeff
※ジェフ市原、ムイチン選手の退団セレモニー。セレモニーを待つ間、ベンチで泣いてました。良い選手だったのになあ。ちょっとペトロビッチに似てたし。

 観客は4183人。ゴールデンウィークの快晴のホームゲームとしてはちょっと淋しい気もするが、ジェフの試合としては良く入った方なのだと思う。
 試合はドタバタ。4対4で引き分け。観ている分には面白かった。

 試合後、グラウンドでAアナを発見。名刺を交換する。
 Aアナは私が日本のスポーツアナの中で最も期待している人(ファンタジスタ系実況アナ。技巧に走り過ぎという評価もあるようだが、あの技術はとにかくとんでもないと思う)なので、直で会えてちょっとうれしかった。
 放送では超絶的な早口と異様に高いテンションが印象的な人だが、会ってみると至極マトモだった。当たり前か。とにかく、こんな試合にまで足を運んでいる熱心さに感心した。がんばってほしい。
 代表戦の翌日のしかもナビスコのジェフ戦ということで、取材記者の数は非常に少なかった(我々を含めて十人ほど)。Aアナによれば、試合後の監督会見に集まる記者の数がこんなに少ないのは「U-19の対ベトナム戦か、横浜マリノス対どこだかの警察チームの試合以来」ということらしい。
 帰宅すると、妻子は新潟に出立した後。
 テレビのリモコンをいじりながらいつの間にか寝る。
 
 

5月4日 土曜日
 独身生活を満喫。
 って、寝るだけだけど。
 昼過ぎに来客。
 志茂町ジョナサンにて会談。
 PC業界の来し方行く末等などについて駄弁を弄する。
 帰宅後、久々にたっぷりテレビを観る。
 といっても、ザッピングしてただけだけど。