2月10日 日曜日 曇り一時雪
 雪がちらついたんだそうだ。
 知らなかった。

ball20.gifデンボッシュVSフェイエノールト
 ん? アウェーなのにホームのユニフォームを着てるぞ。
 不思議だ。
 試合は一進一退。
 トマソンがワンチャンスを生かして1点。そのまま逃げ切る。
 にしても、フェイエはここのところ冴えない。
 小野君も前回よりはずっと良かったが、まだ本調子とは言えない。
 うーむ。


2月11日 月曜日 晴れ
 建国記念の日だと。
 正式な表記を「建国記念の日(笑)」とかにしてほしい。
 神武天皇の建国神話とやらについて、学校で習った記憶は無い。
 今の子供は習うんだろうか。
 歴史なのか神話なのかとか、そういう細かいことを言うのはよしておく。
 神話と歴史は峻別できるものではない。
 両方合わせて現実なのだろうからして
 つまり、窒素と酸素が交じり合って空気ができてるみたいな調子の。
「違うな。神話は歴史の一部なんだよ」
「バカを言ってはいけない。むしろ歴史の方が神話の一部なのだ」
 どっちなんだろう?
「というよりも歴史なんてものは、キミ。ありゃ権力者の愚痴だよ」
 ふむ。いずれにしても歴史は恣意的に選択され、意図的に意味づけされた過去ではある。
 
 ……こう考えることはできないだろうか。
 つまり歴史は一種の散文であり、神話は詩みたいなものだ、と。
 ふむ。
 しかしながら、単語だけでは、文章はできない。
 もちろん詩もできない。
 つまり、事実の羅列は歴史にもならないしもちろん神話にもならないということだ。
 とすると、事実を歴史たらしめる動詞にあたるものは何だ?
 歴史観?
 っていうか、演出だよ。演出。
 プロジェクトXを観てみたまえ。
 人を感動させているのは、事実よりもむしろナレーションとBGMだぞ。


2月12日火曜日 晴れ
 ソルトレークオリンピックをちょっと観る。
 あきれる。
 寝る


2月13日 水曜日 晴れ
 実家の母親が誰かから聞いた情報によれば(って、あてにならないなあ)、先日ジョナサンの前で刺された女性は亡くなったらしい。
 冥福を祈ろう。
 辞書によれば、「冥福」の語義はたった一言、「死後の幸福」となっている。
 うーん、死後の幸福か。
 不幸な幸福だなあ。


2月14日 木曜日 晴れ
 バレンタインデー。
 このイベントも不況のアオリを受けているようで、一時期ほど騒がれなくなっている。
 良い傾向だと思う。
 聖者バレンタイン師も草葉の陰でよろこんでいることだろう。

 不況は悪くない。
 クルマは混まないし、物価が下がる。世の中が静かになるし、何より地球に優しい。
 セント・バレンタインの冥福のために、不況の続行を祈願しよう。
 おそらく、世の煩悩の代弁者たる身として、バレンタイン師もこの不況を歓迎しているはずだ。
 というのも、邪念劣情である点は動かないとしても、不況下の恋の方が、バブル時代の情交に比べて、いくぶんかは上品なのであろうからして。

「大臣。不況の底が見えません」
「ほほう。で、私にどうしろと?」
「どうしろって、あんたは誰ですか? 金融担当大臣じゃないんですか?」
「そうですが、それが何か?」
「だから、不況をなんとかしてくれと申し上げているわけです。それから、われわれのこの気持ちもです。なにしろ10年続きの不況です。気分が滅入ってどうしようもありません。景気の気は気分の気。底なしですよ。このままじゃ。」
「恋をしてますか?」
「は?」
「恋。カープではありません。恋愛です」
「もしかしてあなたふざけてますか? この期におよんで、大臣が悪ふざけですか?」
「いいえ。つまりわたくしは国民のみなさんにカネのかからない娯楽を提案しているわけでして、全国民的な恋愛の励行を通じて……」
「大臣。いいですか? いまは神代の昔じゃありませんよ。きょうびの恋愛はカネがかかるんです」
「だったら景気浮揚になるじゃないですか」

2月15日 金曜日 晴れ
 午前11時より赤羽にて打ち合わせ。
 帰宅後、昼寝。


2月16日 土曜日 晴れ
 息子と二人で昼飯を食わねばならない。
 試練だ。
 意向を尋ねてみると「回転寿司」という答え。
 うーむ。
 予想通りではあるが憂鬱。子供という人たちはどうしてあの種の演出効果に弱いのだろう。
 私などはまわっているモノを食べるという絵柄にただただみじめさを感じるのみなのだが、あるいはこれは私が旧世代だからだろうか。
 食卓のモダンタイムス。
 食のフォードシステム。
 古いことをなまじに知っているのがいけないのかもしれない。

 たとえば、高速回転寿司。
 マニア向けにどうだろう。
 
 コンベアを複線化するテもある。

 モグラ叩き寿司なんてのはどうだ?

 もちろん、客の方が回ったって良い。誰も止めない。

 寝よう。
 電通は参考にしないように。
 ちなみに、寿司が旨かったかどうかは、おぼえていない。
 まわっている食べ物の味は私にはわからない。
 評価を知りたい人は、回転食評論家のレビューを検索してみると良いかもしれない。
 回転グルメ。
 くるくるシェフ。
 あるいは、回転大学っていうのはどうだ?
 回転する教授たち。
 カウンターに座った生徒は好きな授業を好きな時間だけ履修できる。
 現代向きかもしれない。
 皿の数を数えて単位習得。
「今日は語学を2皿食ったから胃がモタれてさ」
 とか。
「マル経は時価だってよ。品薄で」
「バカにしてやがる」
「誰が食うかって」
「しょうがねえよ。ヤツら、市場ってものがわかってないんだから」