Scene 2

  こいつはどう見てもかたぎの人間ではない。 潰れた拳、体中のあざ。明らかに格闘技をやっている。さもなければ日常的に格闘がある場所で生きていたのだろう。
 鼻の横に白い粉がついている。
 コカインだ。
 俺は現場を離れた。このあたりの外人とは友達にならないほうが無難だ。相手が黒人でジャンキーならなおさらだ。
 それにこいつは、もう友達を必要としていない。

「ウン コクラエ」

 謎のような言葉だ。  犯人の名前だろうか。恋人の名前、生まれた街の名前、あるいは、スワヒリ語かなにかで母親を意味する言葉なのかもしれないが……
 五時。地下鉄が動き始める時間だ。

→警察に届ける
→地下鉄に乗る
→役所に「ウン コクラエ」という名前を問い合わせる